Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

針仕事

2020年07月03日 22時08分05秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 5ミリ未満の雨が続いている。風がないので窓を開けて静かな雨音をときどき聞いている。雨が樹木の葉にあたる音が柔らかい。たまに上の階の風呂の外釜から落ちてくる滴が、我が家の風呂の外釜にあたって金属音がするが、それも数分に一度くらいである。
 この程度の雨ならば、気にならないのだが、現在九州南部などではとても激しい雨であるらしい。それが明日あたりには関東地方に接近するとの報道がある。まずは現在強く降っているところで被害がないことを願っている。

 先ほどまで針仕事。といっても新しく購入したリュックの使い勝手がよくなるようにゴムひもをいくつか糸で縫い付けるなどの細工を施した。タコ糸を通す太い針を使ってなんとか終了。指に力を入れ続けたために、何度も指の筋肉がつってしまった。
 指がつるのはなかなかつらい。パソコンのキーボードを打つ作業も極端に遅くなった。

 本日はこれにて作業終了。


「方丈記私記」その3

2020年07月03日 20時48分39秒 | 読書

 午後は喫茶店には入らず、神奈川大学の生協の前の路上にあるテーブルとイスに座り、自動販売機の100円の缶コーヒーを飲みながら30分ほどの読書。
 「方丈記私記」の第3章「羽なければ、空をも飛ぶべからず」という短い章を読み終えた。1945年3月10日の大空襲で全てが焼け野原になった深川近辺の惨状を一週間後に見ているうちに、たまたま昭和天皇の視察を目撃した印象というか衝撃を記している。

「(すっかり焼けて建物もなくなった富岡八幡の境内に集められた被災者が)本当に土下座をして、涙を流しながら、陛下、私たちの努力が足りませんでしたので、むざむざと焼いてしまいました、まことに申訳ない次第でございます、生命をささげまして、といったことを口々に小声で呟いていたのだ。‥責任は、原因を作った方にはなくて、結果を、つまりは焼かれてしまい、身内の多くを殺されてしまった者の方にあることになる! そんな法外なことがどこにある! こういう奇怪な逆転がどうしていったい起り得るのか! ‥人は、生きている間はひたすら生きるためのものなのであって、死ぬために生きているのではない。なぜいったい、死が生の中軸でなければならないようなふうに政治は事を運ぶのか?」

 私の頭の中では、同じようなことが繰り返していないかという問いと、特に日本の特異的な現象ではないかという問いとが、出口のない問いとしてこの50年繰り返されていたことをあらためて思い起こした。この「方丈記私記」が書かれたころの問いを、2020年の現在までも引きづっている。


静かな雨

2020年07月03日 15時09分30秒 | 読書

 昼過ぎから雨が降り始めた。今のところ5ミリ未満の弱い雨。しかし風がないというのは嬉しい。これもまた梅雨の雨の一側面。

 朝のうちは退職者会のニュースの校正刷りの点検。いくつかの訂正をお願いしてほぼ出来上がった。やはりプロに校正刷りをつくってもらうと見映えや割り付け、フォントの選択、図の配置、飾りつけなど私のセンスなどとは比べ物にならない。
 昼前からは「百年戦争-中世ヨーロッパ最後の戦い」(佐藤猛、中公新書)の第一章を読み終えた。衝動買いでもあり、問題意識もない中で、歴史教科書的な叙述はちょっと物足りないまま終了してしまいそう。

 傘をさして雨の中を喫茶店まで出かけ、昨日に続いて「方丈記私記」(堀田善衛)を読む予定にしている。