Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「方丈記私記」その6

2020年07月14日 22時50分42秒 | 読書

 「方丈記私記」(堀田善衛)の第8章「世中にある人と栖と」を読み終えた。

「我が国のとりわけて平安時代の住居ほど不用心で不思議なものは稀なのではないかと思われる。宮廷にしてもなんにしても、要するに開けっ放しなのだ。盗禁衛ヲ犯ス、とか、群盗、大谷斎宮御所ヲ侵ス、とかいう記事が日記類に頻々として出て来る。平安朝の滅亡にはこの住居形式というものが、一因をかしていたのではないかと思われるほどである。もっとも宮廷、宮殿というものは、どこの国でもいつでも不思議なものである。各室各室には、妻子やおめかけやら、なにやらかにやら夫婦どもが大勢いたわけだが、各室全部素通しでドアーがない。えそらく番兵がドアーであって、番兵などは人間ではなかったのであろう。」

「(車に積んでたった二台で移動できる組み立て式の家を設計した長明は)本質的この男は実践者である。理屈はいわば後から来る。この方丈記の文体の腰の軽さ、軽みは‥実践者の文体だ‥。無常観の実践者、という背理がそこにある。」

「京郊外の春の日に、牛車二台でギイギイとのんびりした音をたてながら、この家の材料を積んで、牛車の傍に自ら付き添って歩いている、神主から転向した坊主頭の老長明を想像してみると、私はときに噴き出し笑いに笑い出したくなる。大真面目であったか、得意顔であたか、などということは、どうでもよろしい。出家、世捨人、隠者というもの、それは内心のこととして如何なる深く刻み込まれたような思想的、宗教的、文学的問題をもつにしても、外側から見るとき、‥一種の滑稽感が身に添っていた筈である。」

 全体の感想は読後に。


買い物とウォーキングと梅雨の花

2020年07月14日 18時44分19秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 昼食後、雨が上がったので、妻の買い物の荷物運びを命じられ、二人で久しぶりに横浜駅の地下街のスーパーまで出かけた。買い物の量はあまり多くなく、重さも大したことはなく、助かった。妻はドラッグストアでの買い物があるとのことで、先にバスにて帰宅。私はウォーキングがてら荷物を持って遠回りで歩いて帰宅。

 途中の緑道などでスマホで写真を幾枚か撮ってみた。

 本日は蝶と蟻と蜂に登場してもらうことになった。大型の明るい青色の美しい揚羽がいたが、被写体になることを拒否されてしまった。

      

 


うたた寝

2020年07月14日 12時53分30秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 昨晩は風呂から上がって上半身裸のままパソコンの前でうたた寝を1時間以上してしまった。寒さを感じてあわてて寝間着の上を羽織って布団の中へ。
 この時期に風邪をひいてしまってはまずい。常時体温は0.5℃ほどの幅で上下しており、一応起床時の検温はいつもの体温の幅の上限であった。二日ほどは用心して過ごしたい。

 「百年戦争」と「方丈記私記」とを交互に読んでいるうちにいつの間にか正午を過ぎた。中国地方の豪雨被害の情報が昨晩からツィッター上に表示されている。

 降れば土砂降り、を通り越して、降れば甚大被害、がここ何年も続いている。