Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「明治・大正 ハマの街」展

2020年07月16日 22時44分08秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

      

 本日ははじめに市営地下鉄のセンター北駅にある横浜市歴史博物館にて、企画展「明治・大正 ハマの街 新市庁舎建設地・洲干島遺跡」を見てきた。
 横浜市の新市庁舎が竣工したが、そこは開港地の横浜村の一番桜木町よりの干潟とそこに建っていた弁財天(弁天社)の広い敷地のあった地点が洲干(しゅうかん)島。今でも弁天通、弁天橋の町名・橋名が残っている。ここを南端とする細長い横浜村と、江戸後期に埋め立てられた吉田新田の東端の間の海が埋め立てられ関内地区となった。



 この展示で特に印象に残ったのは、下水道管。仕事上ずっと見て触り、出納管理をしてきた下水道用の陶管が基本的には150年もの間変化せずに使われてきたことをあらためて再認識。むろん作成方法も材質も強度も耐久性も、大幅に改良されているが、基本は変っていないと思う。

 洲干島と弁天社、発掘資料の展示ということであるので、やむを得ないが、私としては弁天社がどのような人々に支えられ、どのように維持されてきたのか、当時の信仰形態を知りたいのだが、なかなかその機会がないのが残念である。
 県立歴史博物館の感想は明日。


市内の歴史博物館2館

2020年07月16日 18時39分06秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 どうやら雨は降らないうちに日が暮れた。夜は団地の会議、久しぶりに夜の会議に出る。特に発言する予定はないが、話は聞いて全体の流れは押さえておかないといけない。

 昨日は寒かった。6月末から薄いタオルケット1枚で寝ているが、寒くて目が覚めたのは昨晩で2回目。
 昨晩はやむなく夕方に着ていたTシャツの中に足を入れて寝た。山でテントに寝るときの経験を生かした。それなりに暖かくなって朝まで目が覚めずに済んだ。7月中旬でこの寒さというのはあまり経験がないような気がしている。

 本日は午後から地下鉄センター北駅にある横浜市歴史博物館、ММ線馬車道駅にある神奈川県立歴史博物館の2館を見学。感想は会議終了後に間に合えばアップしたいが、出来上がるか否かは自信ない。


朝顔

2020年07月16日 11時44分25秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 朝目が覚めたら、瞼がなかなか開かなかった。寝る前の目薬の成分が結晶化しているようで、瞼の縁にはザラザラした透明の小さな粒がついていた。ビタミンB12が含まれている目薬ということであったので、それが結晶化しているのだろうか。寝る前に両眼に一滴だけ垂らしただけである。昼間に垂らしたときは特にこのよううことはなかった。
 特に目に異常をきたしたということではないので、心配はしていない。目の調子は今のところ悪くはない。

 7月の初めに購入した朝顔、はじめの2~3日は花が4輪ずつ咲いたのだが、それ以降は咲かなくなった。一昨日1輪咲いたけれども小さかった。妻はこの雨と低温で太陽が顔を出さず、元気がなくなっているのではないか、という。
 もともと朝顔・朝顔の種は秋の季語、朝顔市は夏の季語とされる。朝顔といえば朝顔の花を示す。しかし私のイメージでは夏のイメージである。もっとも咲く時期は好みの上では秋であっても8月はとても暑い盛りである。たとえば「汗」は夏の季語であるが、汗をぬぐう時期は8月という秋である。言葉の持つ季節感を大切にすれば、厳密な暦上の季節にこだわることもないと思う。



★朝貌や惚れた女も二三日        夏目漱石

 1907(М40)年作。教職を辞し、作家活動に専念し「虞美人草」を執筆した年、漱石40歳である。
 一夜を共にした女を詠む仕立て。女性問題で悩んでいた松根東洋城宛のハガキに記された句の一つ。署名は夏目道易禅者ととぼけたものを使っており、一種の慰めの句と思われる。
 だが、真剣に悩んでいる弟子にこれが果たして慰めになったかというと疑問である。
 明治の時代、「家柄」「職業」「親の意向」など現代とは違い当人同士外の要素が大きな比重を占めていた。当人同士では解決困難な場面も多かったであろう。
 とはいえ恋愛で悩んでいる人間にはこのような句が当時でも心に響いたとは思えない。別れることに未練を残すな、ということなのだろうが、そう簡単に突き放さないでと誰もが云いたくなる。突き放してほしくないから相談したのであろう。
 一方では、傍目から見ると恋愛の当事者のことは、突き放して「御馳走様、どうぞご勝手に」という気持ちが強いかもしれない。男女のことはひとりで悩め、一人で解決しろ、これが一番の回答でしかないとも思う。そう思いつつ柔らかにアドバイスしなくてはいけない。こんな突き放し方では、傷口に塩を塗り込む、である。
 辛辣でときに露悪的な漱石先生、人生相談にはちょいと適していない。今の世なら、女性から「夏掛けの男のごとく頼りなき 小林貴子」と布団から追い出される運命、反撃にあうこと間違いない。