パソコンを立ち上げた直後に私と妻の携帯電話で同時に緊急地震速報が鳴った。携帯電話の緊急地震速報の不安をかき立てるあの音を聞いたのは久しぶりである。
何度聞いても嫌な音である。あの音を作った人間は大したものだと思う。聞き逃すことのできない嫌な音である。人の気持ちを逸らさない。そしてあの音に慣れて、心地よく聞こえるということはないと思われる。人の不安をかき立てるような音である。
その不安が現実とならないことを願うばかりである。
気象庁の発表は次のとおりである。
各地の震度に関する情報 令和 2年 7月30日09時44分 気象庁発表
30日09時36分ころ、地震がありました。
震源地は、鳥島近海(北緯30.6度、東経141.9度)で、震源の深さは約60km、地震の規模(マグニチュード)は5.8と推定されます。
この地震による津波の心配はありません。この地震について、緊急地震速報を発表しています。
この地震で緊急地震速報を発表しましたが、強い揺れは観測されませんでした。
この地震では震度を観測していません。
実際に強い揺れが起きずに済んでホッとしている。JRも私鉄も横浜市営地下鉄も点検のため一時運転を見合わせている。列車の中ではいっせいにあの緊急地震速報の音がなったのであろう。私が大勢の人の乗っている電車にいたら、どういう風に反応しただろうか。しかも何事もなかったように電車が止まらなかったら、逆に心配になったと思う。
ミンミンゼミは、緊急地震速報撫などむろん眼中になく、中断することなどなく、ずっと鳴いている。