犬棒かるた2
論より証拠
物事は議論よりも証拠によって
明らかになる
先月、「お祝いに書を贈りたい」
とご相談をお受けした。
贈られる方も知っている方。
お話しを伺い、贈られる方のお気持ちができるだけ伝わる様にと考えた。
文字に籠める想い、贈り手の気持ちが贈られる側に伝わって
ずっとずっと飾っていただけるようにと・・・。
書体、詩文選びから、形式を考え・・・。
昨日、その方から嬉しいお電話が・・・・。
「とっても喜んで頂けたので、私もとても嬉しい。ありがとうございます。」と
この瞬間がまた私の励みになる。
私こそ感謝します。
もの思う春
出会いがあれば、別れがある。
そんな春
さくらが咲き始めるとうきうきするものだが
咲き始めたばかりなのに、散る事を考えるとさびしくて仕方ない。
そんな思いをする人も少なくはないと思う。
昔からさくらを詠む和歌や俳句も多い。
世の中に絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし
散る桜 残るさくらも散る桜
ひさかたの光のどけき春の日にしづこころなく花の散るらむ
ねがはくば 花のもとにて春死なむ その如月の望月のころ
いにしへのならの都の八重桜 けふ九重ににほいぬるかな
仏には桜の花をたてまつれ わが後の世を人とぶらはば
などなど
昔から、日本では、花といえば桜を詠んだものが多い。
中国の漢詩では花と言えば、梨、桃、杏、蘭・・・・。
桜の花の漢詩はゆすらうめらしい。
平成20年に草枕書展を那古井館にて開催させていただいてもう7年。
夏目漱石の記念行事が来年、再来年に行われる様で大変嬉しく思っている。
7年前には、夏目漱石が熊本に来られた明治の頃の新聞を熊本日日新聞社に行ってコピーをしてもらって当時の熊本を想像して歩いた。
小説『草枕』も何度も読み、わからない言葉を調べて、引っ越しした家を訪ねたり、熊本大学の像を見に行ったり、坪井界隈から上の裏を歩いたり・・・。
当時の熊本の町並みを想像することはとても楽しく、私が育った町の昔の写真を探しては更に想像を膨らませる事ができた。
いろんな本も読んで、乗り物、町並みも想像した。
妄想癖の私は・・・そういう事が一番楽しいのかも知れない。
友達だった、正岡子規とのやりとりも・・・
上京すれば子規庵に行くのが楽しみだった。
今日は久しぶりにあった友達(横浜から帰省)と天水の草枕交流館を訪ねた。
大きなスクリーンで小説『草枕』と天水を紹介された映画もありわかりやすかった。
友達も二人の子どもさんも天水からの景色には感激して・・・
「またぜひ来たい!!!」って言ってくれたので、案内できて私も嬉しかった。
天水は5月にはみかんの花の香りが山いっぱい。秋には山いっぱいがみかん色。
そして有明海に沈む夕陽は最高!!!
夏目漱石がまたここ小天に旅行したいと言ったはず・・・。
今日はとってもお天気で桃の花も咲いていて、これこそ「桃源郷」の世界だった。
先日天草に行く機会を得た。
今日は、雨だし天草の土地、歴史、そして以前読んだ本を引っ張り出して、もう一度余韻を楽しむ事にした。
10年ほど前に出会った新潟の若月先生には大きな刺激をいただいて、楽しみ方を学んだ。
文学はその土地に行くとまた身近に感じる。原風景に興味を持つとより面白いと・・・。
それから、いろんな場所に行くとそこの地名、その土地の姓名、地形、歴史、産業、その他人が生活してきた様々な事に興味を持つようになり、
どんな小さな発見でもそれは私にとって「宝物」を見つけた様に嬉しい。
熊本城マラソン今年は4回目
同級生の高田君が今年もエントリー。
ご近所で仲良くさせてもらっているのでご縁あって1回目からずっと応援していて、年中行事となっている。
今回の4回目の抽選にも当たり、マラソン当日も同級生3人も集まって応援した。
フルマラソンを完走するってそう簡単ではないのは想像がつく。
私たちは毎年40キロ地点で応援している。
毎年同じところで応援しているので、参加者の中には、気にかけてくれる知り合いもいる。
高田君以外にも同級生も数人フルマラソンに参加していたので応援できた。
ネットのおかげで、一昨年、中学の同窓会を開催する事が出来てそれからのお付き合いもまめにできるようになり、来年は応援団ももっと強化されるようだ。
同級生で誰か他にも手をあげてくれないかな?
参加選手より、応援団の方がメイン???になりはしないかと心配。
また来年もエントリー選手の為に妖怪美魔女応援団は頑張ります。
42,195キロを走り通すって素晴らしい!!!
マラソンに学ぶ事気づく事多し!!!
ミニチュアアート展(クリック下さい)が熊本県伝統工芸館にて明日まで開催中
今回は前回の作品に新しく器季家カフェも加わって、城下町の雰囲気が充実していた。
作家の小森さんと初めてお会いしてお話ししたが、偶々器季家カフェの写真を撮られた時、私のミニ書展を開催していた時だったらしく、
私の「草枕」の作品までミニチュアで再現されていたので、びっくり。
他にもたくさんのミニチュア作品の販売もあり楽しめる作品展です。
ぜひ一人でも多くの方に!!!
以下これ全部ミニチュアです。
昔顕微鏡を見る仕事をやっていた時期があります。
細胞を染色して顕微鏡で見る仕事でした。
何気ない仕事の途中、
こんな小さな世界の中に無限大の宇宙があるんだと感じたのです。
人の体の神秘と細胞の美しさを知りました。
小さな小さなそのまた小さな世界の向こうは大きな大きな無限大の世界と言う事を知った貴重な経験でした。
大きなものを望んでも小さなものを望んでも・・・・結局はどちらも無限大だと。
書を学ぶには中国では書聖王羲之。
書の世界では王羲之に入り王羲之に戻るというように難しい。
日本では空海。
思えば、書道の研修旅行で西安に行ったのはもう随分前となるが・・・
なぜか空海が行った場所が気になって、東寺、高野山、四国の善通寺、室戸岬・・・いろんなところをまわってみた。
空海の書・・・
伝空海と言われるものは多いが一体どれが空海の書なのか謎だらけ。
空海の本もいろんな角度から読んでみた。
一昨年は空海と言えば「風信帖」と言う事で、「風信帖・忽披帖・忽惠帖」を臨書し、
去年は梵字「三十帖策子」を臨書し
今回は、国宝「金剛般若経開題」を臨書する事にした。
「金剛般若経開題」とは、草稿本の断簡であるが、諸説あるが、空海の真蹟である事は間違いないらしい。
開題と言うのは
経典の題目を遂字的に解説しながら経全体の趣旨を簡潔に要約したものだそうだ。
ちょっと、空海の飛白体もまねて書いてみた。
こりゃ面白い!!!
けど難しい。
どんな感じに仕上がるか!!!
今年は高野山開創1200年(空海開山)
今回の金剛般若経開題は3月に美術館に発表予定。