「東寺」

京都には本当にたくさんのお寺があります。
それも国宝級のものが数多く・・・。
じっくりと見て回るにはかなりの時間が必要でしょう。

京都はかなり見て回ったと思います。
そんな中でもお気に入り五本指、いや三本指の中に入ると言っていいのが
この「東寺」です。寺号は「教王護国寺」。

ここは、空海によって真言密教の根本道場とされていました。
この“真言密教”、僕は以前から何となく妖しげな雰囲気を感じていて非常に
好きなんです。
どこの宗派とか分からなくてお寺巡りなどしていても、密教だとその雰囲気で
すぐに分かります。
自分の中で一瞬、緊張感が走るんです。
これは言葉で説明するのが難しいですね。

この東寺ですが、今回偶然にも「五重塔」の中を拝観することが出来ました。
特別拝観の時期だったようでタイミングが良かったです。
見たかったんですよねー、この内部。
この「五重塔」、もちろん国宝なんですが日本国内の五重塔の中で最高、最大
でして、近くで見ても圧倒されるし、遠くからでもすぐに発見出来ます。
突然現れると一瞬ギョッとしますよ（笑）
きっと夜見ると怖いです（苦笑）

五重塔より好きなのが「講堂」です。
ここに入るには心の準備が必要なんです。
単なる観光気分じゃ入れません、僕の場合はね。
この中には真言密教のいわゆる“立体曼荼羅”というのがありまして、
大日如来像を中心とした迫力ある仏像群がオーラを放っているんです。

時間があればずーっとこの中にいてもいいと思う。
宇宙からこの“立体曼荼羅”を通して【何か】を感じることが出来る。
大げさに言ってるんじゃなくて、僕は実際に毎回ここに来るとそう感じます。

だから京都に来て、今回はいきなりここに来てしまったんですが、何だかもう
お腹いっぱいな気分でした。出来れば最後に回したいぐらいのお寺。

ここは広くて見所が満載ですから、何だかんだ２時間はいました。
雨が降っていなかったら、もうちょっとゆっくりしたかも知れません。

京都に行ったら是非ともこの「東寺」に足を運んで欲しいです。
京都駅からもそんなに遠くないですしね。


合掌