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「アメリカンパスタイム~俺たちの星条旗」

2007年08月14日 | 映画
中村雅俊がハリウッド映画に出演することは知っていたんだけれど、その後の情報は
全く調べることもなく、話題になることもなく、先日たまたまTSUTAYAに行ったらその
DVDがあったので借りてきた。
野球を絡めたドラマというのが意外だったなぁ・・・。

実話を基にした作品ということで、舞台は第二次世界大戦中のアメリカだ。
この時にアメリカ国籍を持ちながら、日系ということだけで収容所に入れられた12万人
もの人たちがいたというのはあまり知られていない。
それは、アメリカがこの歴史的事実を隠したがっているからだろう。
だってね、ドイツやイタリア系の移民は強制収容されてないんだから。
まぁ、アメリカにとっちゃー、負の過去だよね。

そんな収容された中で野球チームを作り、アメリカ相手に最後は勝ってしまうという物語。
と言ったら、かなりまとめ過ぎちゃってるんだけど、中村雅俊とジュディ・オング扮する夫妻
には2人の子どもがいる。
これがどうみても2人に似てなくて、日本語は下手だし、韓国系ってモロに分かっちゃって
違和感アリアリなんだけど、次男の方がエースピッチャーで、しかも収容所の官長の娘と
恋仲になっちゃうから、アメリカ人と日系人の間で複雑なことになっちゃう。

で、長男の方はアメリカに対して忠誠心を示そうと進んで軍隊に入った。
実際にこういう日系の若者は多かったらしく、アメリカ人よりも勇敢に戦った記録が残されて
いるほどだ。
まぁ、アメリカも気を遣って沖縄だとか日本そのものへの派遣はしなかったようです。

いくつかのドラマを盛り込ませながら、最終的には日系チームが勝利を収めるストーリーですが、
いまいちインパクトに欠けている感が拭えなかったですね。
2人の息子を日本人俳優でのキャスティングじゃダメだったのか?そこがねー。

ただ、我々日本人、そしてアメリカに住む日系人にとってはこれは忘れちゃイカン歴史です。
そういう事実を掘り出し、こういう作品に仕上げたのはさすが。

これが中国とかだったらずっと怒ってると思うよ。
原爆の被爆国としての主張と一緒に強制収容についても毎年言っていくべきなんじゃないかな。