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「ミリオンダラー・ベイビー」

2005年11月03日 | 映画
劇場公開の時に行けなかったので、レンタル開始が始まったので早速観ました。

アカデミー主要4部門制覇
作品賞
監督賞   クリント・イーストウッド
主演女優賞 ヒラリー・スワンク
助演男優賞 モーガン・フリーマン

これだけ独占してるのと、公開当時も話題作ということもあって
かなり期待していました。
イーストウッドの作品も好きだったし。

なんかねー、一言では片付けられない作品でした。
奥の深い、重厚な人間ドラマです。
さすがはイーストウッドって感じです。

ヒラリー・スワンクの意思の強い目なんかは、このハングリー精神溢れる
マギーにぴったりだし、モーガン・フリーマンのいつものいぶし銀の
抑えた演技は何とも言えません。
フリーマンは今回の受賞がオスカー初なんだそうです、もう何回も
もらっててもおかしくないような気がしますけどね・・・。
ヒラリーは2度目、さすがは実力者ですよ。

イーストウッド作品独特の光と影のコントラストがとても印象的です。
あの映像だけで何かを物語らせるという演出、ある種の凄味さえ感じます。
その中で、イーストウッドとフリーマンが絡み合うシーンなんかは、
映画ファンにはたまらないんじゃないでしょうか?

彼の作品って、敗者的要素のある登場人物が必ず出るけど、
そういう部分って決して見逃してはいけない所であって、
だからこそスポットを当てて登場させているのだと思う。
リアルなんですよね、リアルさを追求してるというか・・・。
だからこそ辛い部分たくさんありますよ。
ポジティヴとかネガティヴとかじゃなくてリアル。
それと誰かが言ってたんですけどね、神への反逆があるんじゃないかと。
「ミスティック・リバー」もそんな感じでした。

例えば、自分の愛する人がマギーのような状態になったら、
果たして自分はどうするだろうか?
一体何が出来るだろうか?
【自分のチープさが身に沁みます】

興味のある方は是非。