夫婦で楽しむナチュラル スロー ライフ

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篆刻(てんこく)の12月の月例競刻の講評が届く

2020年01月07日 | 篆刻
篆刻サークル石門印会の昨年最後の月(12月)の
月例競刻の講評が先生から届きました。
課題は「心に残った漢字一字」朱白自由。印の
大きさ八分印(約2、5cm)以下先生の講評です。
湯浅宗中先生から新年のメッセージ。
令和二年
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申しあげます


二点を出品。共に古典の風趣を取り入れている。
中央下部空間の広がりがすばらしい。伸びやかな
筆線が見事に刻されている。


同じ文字でも朱白によってこうも違うものかと思う。
辺縁の撃打により大木も倒れた強さが感じとれる。
欲をいえば刻風の差を二点出したい。


今年も涙をさそう出来事多く、この語に素直に
感入できる。奇をてらわず、あるがままに刻した
姿が目に浮かぶ。


心をこめて刻した様ありて清々とする印である。
中央に収まる字形なので周縁の界線は正解である。
全体にややキレイすぎたか。


今までの丁寧な刻とと変わり、刀の勢いを存分に
みせて雅趣十分の作となっている。ただ度が
すぎると「山」のように線がくずれることあり。


筆先が良く働いて素直な刻である。円形の回線も
やさしい。氏の作としてはやや物足りないと思う。
書体によって印風の違いあり。


同文字の朱文二点である。氏の独自の感覚は
一見不均衡にみえてそこに味がある。
「ニンベン」は左辺と重なるので長さを工夫
したらよい。


字形の変化があり、上作と又違った趣がある。
ニンベンは太さあありて上作の弱さはない。
これでよい。辺縁はもっと欠いて、大胆さを
強調してもよい。


今年の天候異変はこの漢字で言いえて妙である。
キリッとした楷書が心地いい。筆意の十分出た
好印なり。細い周縁界線は不用か。


やや行書的な風味を生かして、ふくよかで柔和な
刻である。全ての点画のバランスが調和されて
流動感をも表している。簡素がいい。


一見して唐の三大家の一人、褚遂良の「雁塔聖教序」
書風が見事に出ている。細部まで丁寧でありすばらしい。
線質は強くないので朱に負けた。


褚遂良(ちょすいりょう 596‐658)とは?
中国,唐初の書家,政治家。字は登善。
銭塘(浙江省杭州)の人。即位前の太宗に
信任された褚亮の子。魏徴の推薦で,
太宗の書道顧問として出仕,信任を
得て中書令となった。太宗の遺命を
うけて高宗を補佐したが,高宗
武氏(のちの則天武后)を皇后にしようと
したのに反対し,怒りにふれて左遷され,
現在の北ベトナムの愛州で憂死した。
書は王羲之を宗とし,欧陽詢(おうようじゆん),
虞世南(ぐせいなん)とともに初唐の
三大家と呼ばれる。
ネットより
コメント (2)
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