外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南&北京=>故郷へ

北京五輪の翌年(2009年)からの外教(外国籍教師)生活と地元での留学生との触れ合いを綴っています。

学校見学

2013年05月03日 | 日記
5月2日(木)

60年代から70年代の方々がご覧になっていたと思われる、夏目雅子さん主演の
西遊記、その中で堺正章さんが演じる孫悟空が持っていた妖術の中に分身の術が
ありました。
胸の毛を取ってそれらを吹き飛ばすと毛が対象の人間になるというものでした。

仕事が忙しい時にたまに自分の分身が欲しくなりますが、今もまさにそんな状況。
限られた時間の中で多くの人と会う。
本当は一人一人にじっくり時間を作りたいところですが、決まり文句は
「短い時間でごめんなさいね」

今日は以前学校の外事主任から紹介された濰坊の隣街にある大学を見学に。
紹介とは言え、何が起こっても不思議ではないのがここの日常ですから、あえて
機関名はまだ出しませんが、学生たちに学校の名前を告げると皆驚くレベルの学校です。

さてや、今までとは段違いにいい学校だとしたら学生のレベルも違うのだろうし
私の経歴(中国の短大)で大丈夫だろうかという心配が少しありました。

学校の名前は理工系なのですが、大学そのものは総合大学。
2つの学校が合併してできた大学なのだそうで。
キャンパスが二つあり、そのどちらも敷地が広い。
私が案内されたのは外国語学部と外教の宿舎がある新キャンパス。
車で校内を案内されたあと、ある授業で5分間ほどの模擬授業を依頼されました。
いわば仮面接ですね。

ある日本人教師が担当されている授業の終了を待って行うと言われたのが
その先生の授業が終了の時間になっても終わらず、仕方なく日本語科の主任の先生が
担当されているクラスで行うことに。
いきなり主任級の先生に見られるのは緊張しますが、これが却って幸いでした。

1年生の授業でしたので中国語を織り交ぜながら自己紹介してまず学生が驚き
私の話を理解している学生に通訳させ拍手を送ることで案内してくださった主任と
日本語科主任のお二人も驚かれていました。そして最後に
「私の授業は度々教科書を離れます。教科書よりも皆さんとの対話を重視します」
「私の授業では言い間違えることを恐れないでください。たくさん言い間違える
(たくさん話す)学生ほど進歩が速いですよ」と締めくくりました。

模擬授業を終えたあと、日本語科主任の先生から両手のサムズアップを頂きました。
その先生によると日本人の先生でも教科書を何度も読ませる方がいる、と。
それは中国人の教師でもできること。
日本人教師はなるべく学生との交流を大切にして欲しいと。

外事主任からも学生の反応が良かったと賞賛いただきました。
外教の仕事は授業はもちろんするが、その他の活動、学生と交流するのが最も重要
だという私の考え方をお伝えしましたら、そのとおりだと。

その後、外教の宿舎を見せていただいたのですが、これがとても綺麗。
近くにグラウンドがあり、以前と同じように朝の運動が可能です。

見れば見るほど環境が良く、9月が楽しみになってきました。

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