外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南&北京=>故郷へ

北京五輪の翌年(2009年)からの外教(外国籍教師)生活と地元での留学生との触れ合いを綴っています。

回顧録Vol.1 初日

2013年05月06日 | 日記
青島到着

下関出発時は快晴だった空が夜にかけて雲が多くなり、翌日は雨模様に。
平穏だった航行もだんだん揺れが大きくなり、2日目はほぼベッドの上でした。

昼食時に知り合った日本人旅行者の方から青島の桟橋近くに路線バスがあることを
知り、下船後はタクシーの予定をバスに変更しました。
タクシーだと値段交渉をした挙句に到着時に更に上乗せされる可能性もあります。

船内放送で3時半下船予定とのアナウンス。
今までアナウンスの時間通りに下船できたことがなく、今回もまたそうなると
思っておりましたら、ちゃんと時間通りに下船できました。

桟橋から南に3分ほど歩いたところに路線バスのバス停があったのですが、隣接する
ビルが工事中で、バス停の看板が壁に阻まれて見えない。
壁の向こうに行こうと回り込もうとしたら、侵入不可。

わずか数十センチの差。これもまた利用者の利便性など考えないこの国ならでは(笑)

路線バスの番号は伺っていたのですが、とりあえず到着したバスの運転手に駅に
行くか?と尋ねたら首を縦に振るのでそのまま乗車。
いくら?と尋ねたら5と言う。濰坊にも路線バスによっては距離によって3元程の
運賃がかかる場合があるのですが、それにしても高い。青島はそうなのかと不思議
ながら乗車して社内を眺めていたら路線図に料金1元と示してある。
なんだ、青島はバスでもぼったくるのか・・・。いくら久々の中国とはいえ
5と1の発音と口の動きを間違えることはない。
ちょっと悔しさはあるものの、4元の授業料ならいいか。。。

バスは市内の渋滞を抜けながら青島駅東口へ到着。
車の動きなど我関せずという歩行者の列に紛れて駅へ。
青島の駅は東と西にチケット売り場と駅構内入口がありまして、東口は常に混雑。
西口はいつも比較的空いているため、西口へと移動。

チケット売り場にある電光掲示板で新幹線の発車時刻を見ていたら、15分後に
1本、その後が50分後。窓口に並ぶ人数を見て15分後はほぼ諦め。
50分後のチケットを購入。座席は一等車。中型のスーツケースを持ち運ぶには
二等車は狭すぎると判断したもの。僅か10元の違いですからね。。

新幹線が発車するホームによって構内入口も東、西、両方と分かれており、私が
購入したチケットは東から入場するもの。再度東口へと移動。
混雑の中東口に入ったら、待合室は既に座る席がないほどに混んでいる。
同じ列車に乗る数百人が待つのだから仕方のないことなのだけど、立ちっぱなしも辛い。

便の番号と到着想定時刻を芳にメールしたら、ちょうど試験が終わったところで
一度マンションに戻ってそれから迎えに行くという返事。
彼女と雪を含む4人が本科大学への編入試験を受験しており、2日間の試験の
全科目が終わったところ。
時間からしてこの便でちょうど良かったのかもしれません。

青島が始発駅のため、発車時刻の20分前に改札開始。
立って待つ時間がなくなって良かった。。


濰坊到着とドタバタ劇

夕方6時半とあって出口は大勢の出迎え客。
学生達を探すも暫くは見当たらない。ちょっと離れたところから近づいてきました。
懐かしい顔に安堵感が。
一人見覚えのない姿がおり、試験会場で新しい友達でもできたか、と思いきや
雪でした。後ろで結んでいた髪をバッサリと切り、完全にボーイッシュになった上
少し染めておりました。元々性格は男勝りでしたので丁度いい感じです。
試しにと『いつイメチェンしたの?』と尋ねましたらかなり前との返事。
さすがドラマを見て語彙力を増やしている雪、この質問にも軽く答えましたね。

すぐにでもホテルにチェックインして食事に行きたかったのですが、芳ともう一人
翌日の結婚式に行く学生から「明日のチケットを買いましょう」と提案され
窓口に並ぶことに。
濰坊から済南へ向かう新幹線は7時が最も早く、その次が8時、結婚式開始が10時
と聞いていたので、8時では間に合わない可能性があり、朝が少々早くなるものの
7時の列車を購入しようと決めたのですが、、、なんと新幹線どころか快速、普通車
に至るまで午前の列車は全て売り切れ。
時によっては無座という日本の自由席のようなチケットを販売している場合も
あるのですが、それすらも販売終了。

学生が「先生、バスにしましょう」と。
それしか方法が無いのですが、新幹線で1時間半かかる場所、高速を使うとは言え
バスだと3時間かそれ以上・・・。

駅のそばに長距離バスのターミナルがあり、窓口で済南までの時間を尋ねたら3時間。
済南行きのバスの始発は6時。その後午前中は50分毎の発車とのこと。
始発で行くしかない。明朝は5時起きか・・・。
とりあえずチケットを3枚購入しておき、ホテルへチェックイン、そして夕食へ。


いつもの餃子

太極拳仲間の尤の紹介で知り合った商学部の先生の招待を受けて気に入った餃子城と
いう名の餃子専門店。学校からも近いため、何かの行事の後によく食べに行ったお店です。
夕食から参加してくださった方先生と翌日の結婚式に参加しない雪ともう一人の学生が
先に到着して待っていてくれました。

餃子を3皿と料理を3つほど注文しましたら、さすがに女の子達は食が細く、
3分の1くらいが余ってしまい持ち帰りになりました。

方先生が「主人が最近(私が)太ったって言うんですよ」と仰るので
『(まだ夫婦の営みがあるのなら)先生の体を一番よくご存知なのはご主人でしょうね』
と冗談で返しましたら大笑いしていました。
しかしその後に続く話で驚き。なんと出産前の体重にまで増えてしまったのだとか。
私が帰国する前はそこそこ痩せていたような気がしたのに、何故??

たぶん、ストレス太りではないかと。
日本語科閉鎖以来、唯一の日本語の授業であった他学部向けの日本語の授業は
育児休暇から復帰された包先生が担当され、方先生は学校の派遣で民間の旅行代理店に
お勤めなのです。
教職を離れて事務方や他の業務に従事する先生がいらっしゃることは知っていましたが
民間の会社に派遣されたという話は方先生が初めて聞いた例。
私のように民間で非常勤や社外顧問といった先生はたくさんいると思いますが。

方先生は山東省でトップクラスの大学の修士を修了された方。
その割には常に笑いを誘うおっちょこちょいなお茶目な方でもありますが・・・。
修士を修了した後ですぐに今の学校で教鞭をとっており、民間の経験は無し。
そのような方が校内の事務方も経ずにいきなり民間のしかも旅行代理店に勤めると
なれば、そのストレスの大きさやいかに。
学校派遣の特権で週末やGWはお休みだそうですが、日頃のストレスを食事で発散
させても無理のないところ。大変な異動に遭遇したものです。

私が日本語名の名付け親になった方先生の娘さんにも是非会ってくださいね、という
招待を受け、中国到着初日の夜は終わりました。

コメント
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