外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南&北京=>故郷へ

北京五輪の翌年(2009年)からの外教(外国籍教師)生活と地元での留学生との触れ合いを綴っています。

受験会場で目の当たりにしたレベルの差

2011年12月04日 | 日記
12月4日(日) 晴れ

朝から快晴の天気、試験には絶好のコンディションになりました。

朝10時に校門に集合、と2年生と3年生両方に伝えておりまして、3年生は半数以上が
既に集合しており時間までに全員が揃ったのですが、2年生は芳一人だけ。
あとのメンバーは一緒に来る、と。
3年生と芳を先に行かせ、たけしと二人で2年生を待ったのですが来ないので出発
しましたら、後でゆきから電話があり、私が待っていると思っていたようです。
どうやらまだ2年生には私の時間に対する認識が通じていないようです。
4~5人で買い物というレベルではありませんからね。20人近くが受験に行くのです。
勝手に遅れて、なおかつ詳細の時間を伝えてこないメンバーを長時間待つわけには
いきません。

受験会場ではいつも通り早めの昼食を取らせまして、少し休憩させました。
なんとなく、彼らと食事を共にするのはこれが最後になるかもしれない、という予感
めいたものがありました。

学生たちを受験会場の教室に送った後、この学校の日本語科の事務所に伺ったのですが
今年は知り合いがいない為、買い物にでも出かけようと外に出ようとしたら3年生の
一人が声をかけてきたのですね。これからどうするのか、と。それに日本語で答えようと
したら理解できないので中国語に切り替えようとしたら、近くいた別の学校の受験生が
「通訳しましょうか?」と話しかけてきたのです。
その場はお断りしてその3年生に中国語で話したのですが、その学生が立ち去った後
その受験生と話をしましたら、維坊学院の2年生だと。しかもかなり流暢な日本語です。
日本語は大学に入ってから習い始めたのだとか。条件としてはゆきと同じですね。
ゆきも凄いと思っているのですが、この学生はそのレベルをはるかに超えている。
目上に対する話し方もちゃんとなっているのです。
そしてその学生と一緒にいた2人のクラスメートもほぼ私の話を理解しているのです。
これが中国で4段階ある大学ランクの3番目の学校のレベルなのか。

彼女たちは維坊学院で教えている私の知人の話も7割近く理解しているそうで、以前
その知人が日本語で授業をして全く問題が無い、と言っていた理由が分かりました。

実は3年生と食事していた際にゆきが私に先に教室に行く旨を話しに来たのですが、その
会話力を見て3年生が驚いていたのですね。確かにゆきのレベルはたけしを除く今の
3年生のレベルを超えているのです。
もし、3年生の彼女らが前述の維坊学院の学生の会話を目の当たりにしたらショックで
落ち込むかもしれません。

能力の差なのでしょうか、それとも?
維坊学院の学生のある一言が非常に印象的でした。彼女のクラスは37人、それが2組。
「人数が多いので成績にしても就職にしても競争が激しいんです、だから大変です」
彼女の出身地は南方にある貴州という所。もう一人は四川省でした。
遠いところから来て勉強している。気持ちのあり方からして違うのでしょうかね。

いつか我々の学校に招待して日本語でスピーチでもして欲しいものだと思いました。
ちょっと今の2年生には刺激が強すぎるかもしれませんけどね。
コメント
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