書名 :ただ顧客のために考えなさい
著者名 :原年廣
出版社 :ダイヤモンド社
刊行年 :031204
日付 :2008/05/02
定価 :1,400円
入手法 :図書館
読書ペース/分:2.86P
評価:◎
今月 3冊目 今年 148冊目
【書抜き】
*尊敬され愛され、みずからの仕事に誇りを持って臨む営業マンは、顧客にも、会社にも、社会にも、そしてその人自身の人生にも安心と安定、そして幸せをもたらすのである。
*困った時には助けに行くって、いつもお客様に言い続けてきたじゃないか。今こそ、その約束を守る時だ。そうだろう。
*入社二年足らずの別所にとって、先輩ライフプランナーたちから発せられる一言一言が心にジーンと響いた。自分はこんなに熱い会社にいられて幸せだと、心底そう思った。迷いはなかった。
*プルデンシャルの真価
①信頼に値すること
②顧客に焦点をあわせること
③お互いに尊敬しあうこと
④勝つこと
*まず人間としての成長がないかぎり、この仕事は長くは続けられないよ。それには、人が見ていないところで、いかに自分を律して自分に厳しくできるか、本当の勝負はそこなんじゃないの。
*生命保険のセールスは、「何のために?誰のために?」と、どんな視点から問われても、常にその答えは「顧客のために」でなければならない。
*ライフプランナーには、体の筋力、心の筋力、頭の筋力すべてが必要です。筋力はトレーニングを休めばすぐに落ちます。逃げずに一歩でも前へ進むことがとても大切なのです。
*僕が、日々の活動の中で今度こうしてみようとか、こんなことはじめてみようかなと考えるとき、それがどんな些細なことであっても、拠って立つところはプルデンシャルの理念です。理念に合っているから間違いないと思えるからこそ、自信を持って遂行できる。哲学を語れる会社に感謝しています。
*人間力とは、知識の量だけではない、高い品性、深い愛情、優しい人柄、豊かな感性、そして揺るぎない道徳心、こうしたすべての総合力である。
*保険は、人間の持つ知性と気品の根源である。
*前職の同期の仲間たちは、上司や部下との軋轢の中で皆苦労していました。でも、彼らは組織に揉まれて、結構いいシワを刻んでいたんです。たくさんの人間の中で、うそをつかれたり助けられたりしながら、決して自分の思いどおりにはならない現実を懐深く受け入れて、それでも前に進んでいくという、人間力みたいなものを身につけていたんですね。
*日本のことわざに「仏作って魂入れず」という言葉がある。我々の周りには形だけ立派でも肝心な「心」が伴っていない事象がいかに多いことかと気づかされる。
*心豊かな人間であり、社会への使命感をもった人間であること。
*彼は人の何倍も販売することで、人の何倍もお客さんと会うことになるのです。扱っているのはモノではなく生命保険ですから、そこで彼は人の何倍も多くの人生を見ることになるのです。そして、ある時彼は気づくんです。自分は単なる営業マンではダメだ、と。生命保険のセールスという枠を超えて、お客さんが困っていることやお客さんが望んでいることのニーズをつかみ、それに一生懸命応えていく。そこでお客さんは感動してくれるんですね。
*「6+6」とは、仕事における六つの夢、人生における六つの夢です。仕事では収入、やりがい、評価、人間関係、将来性、そして企業理念、それに対してあなたはどれほどの満足感を得ていますか。また人生については人間的成長、家族との時間、趣味、子どもの教育、社会貢献、そして夢、それらに対して今のままで本当にいいと思っていますか。
*すべては顧客とライフプランナーが接する「最後の三フィート」で決まる。
【コメント】
*プルデンシャル生命保険の原年廣・元社長(現顧問)が、8人のライフプランナーのエピソードを通じてその強さの秘訣を明かす。
*命にかかわる仕事であるがゆえに、死と直面することで人間力を思い知らされる場面が多いのだろう。品性、愛情、人柄、感性、道徳心等すべての総合力である人間力が求めらる仕事なのだ。
*「顧客のため」に「人間愛・家族愛」をもって生命保険の仕事をするという、当社の理念に沿って、挑戦と試練、情熱と感動をもって生き生きと働くライフプランナーたちに感動を覚えた。