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『「なげださない」by鎌田實』にありがとさんきゅっ♪v(*'-^*)^☆

2008-05-12 01:15:17 | books
なげださない
鎌田 實
集英社

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書名 :なげださない
著者名 :鎌田實
出版社 :集英社
刊行年 :080130

日付 :2008/05/07
定価 :1,600円
入手法 :図書館
読書ペース/分:2.35P

評価:◎
今月 5冊目 今年 150冊目

【書抜き】

*困難のなか、なげださずに、ていねいに
生き抜く人たちを書きたいと思った。
いのちの底力を、伝えたい。

*そう、失敗したっていいんだ。
失敗したら、またやり直せばいい。
いくつになっても、やり直すのに遅すぎるなんてことはない。
人生も、人との関係も。

*自分の人生を最後まできちんと生きるために人は生きているんだ。

*人と比べず、今の自分にできることを積み重ねていくうちに、ミサコさんの心に、しなやかで強靭な芯が通った。

*どうにも変えられない自分の性格や日常というのは、ほかの誰も背負ってくれないリュックサックみたいなもの。それを背中にへばりつかせたまま、泣きたいときはしゃがみ込んでさざめ泣けばいい。

*心がつらいときほど、日常的なことをていねいにやっていくことが大切だと、ぼくは思っている。

*ていねいに生きていると活路が開ける。
大丈夫、大丈夫。なんとかなる。きっと。

*そこには、ぼくたち日本人が失いかけている人と人との絆があった。つつましいけれど毎日をていねいに生きている、誠実で心やさしい人々がいた。放射能に汚染されてはいても、その美しさにため息がもれる豊かな自然と、ゆったり流れる時間があった。

*希望なんか、持てないときには無理に持とうとしなくていい。ただ、日々のささやかな営みをていねいに黙々と続けていけばいい。そうしているうちに、生きる力がわいてくる。気がつけば、心の中に小さな希望が芽生え、育ち始める。

*つらいときでも、困難なときでも、悲しいときでも、いつでも夢を見ることはできる。誰でも、あなただって、飛行機おじさんになれる。

*どうせ神経をつかうなら、前向きの歩みにエネルギーを注ぎたい。

*仕事を通して人間は成長する。生活の糧を得るだけではなく、心の糧を得る。

*大きな流れに巻き込まれず
一つの色染められず
自分の意見を信じて
正しいと思ったとおりに生きる。
自分の生き方や、感じ方や、考え方をなげださないで
ぶれないで生きていこう。

*一人ひとりが木を一本ずつ植えて、毎日水をやって育ててくれ。
マスードのこの言葉に、ぼくが強く心打たれたのは、そこにとても大切な意味が込められているように思えたから。ささやかなことであってもていねいに努力できる人になってほしい。あきらめないで、へこたれないで、なげださないで、と伝えているような気がしたのだ。

*ささやかだけど大事なことが、世の中にも人生にも、たくさんある。それらを大切にし、ちっちゃな努力を積み重ねながら、一日一日をていねいに生きていこうとする人は、ちっぽけであってもかけがえのない自分を愛することができる。

*大切なことは、肩の力を抜いて、背負い続ける。
ほっとけない。ほっとけないといいながら。

*生きていれば、たくさんの悲しみに出合う。人間の醜い側面を目の当たりにして、傷つくこともある。でも、それでも、この世界は素晴らしい。生きてるってことは素晴らしい。

【コメント】

*「がんばらない」「あきらめない」の著者、鎌田實氏の新刊エッセイ。
「なげださない」生き方をしている10人の10の物語。
鎌田氏独特の語り口調が優しく、あったかい。日々をがんばらないで、あきらめないで、なげださないで、ていねいに生きていきたいと思う。

*ゆっくり時間をかけて、一言一言を味わいながら読みたい本である。