ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

あべのハルカズBAR 148ページ目   紀見トンネルでタンクローリー横転

2014-09-22 14:33:16 | あべのハルカズBAR1 四話 完
【148ページ】



 晴数は、ブログタイトル『ちょっよ怪奇なお話』の記事を再び書き始めた。

今回のテーマは「真夜中に走った山道を通るバイパスのお話」の続編

である。


 後日、知人が高野山に向かう用事があり、朝の7時に家を出た。

あのバイパスが途中にある、大阪の河内長野から和歌山の橋本に抜ける

国道371号線を走る予定をしていた。


 知人は、河内長野の手前で交通事故2件を目撃。


「今日は、事故の多い日だ!」


 どちらの交通事故も、どうしたらそんな事故を起こすのだ?と首を傾げたく

なるものであった。


 そして371号線を少し走ったところで、通行止めの看板が立てかけられており、

男女の警官が、車をストップさせていた。


 「国道371号線で何かあったのですか?」


 私の知人は、婦人警官に訊ねた。


「この先の紀見トンネルでタンクローリーが横転して、油がトンネルから流れ出して

いるのです。」


 紀見トンネルは、紀見峠の中を通るトンネルである。

昔、高野山に参拝に行く人々が、この峠から、紀州(和歌山県)を見ることができた

ので、紀見峠と名付けられたそうだ。



紀見峠を越えて 岡潔の時代の数学の回想
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 知人は、子供の頃、この紀見トンネルの怖い話を父親から聞いたことがあった。