ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

あべのハルカズBAR 135ページ目  ハリーポッターの魔法の杖にやられた

2014-09-05 07:46:41 | あべのハルカズBAR1 四話 完
【135ページ】




 特選ロース10人前と生ビール4杯と神戸ワインが運ばれて来て、
焼肉パーティーが始まった。


「リーダー、神戸ワインはなぜ、倒産したんですか?」


 大谷は、生ビールをゴクゴクと喉を通すと、グラスを置き、

右手で魔法の杖を振る仕草を見せた。


「魔法の杖?

あっ、ハリーポッターの魔法の杖にやられたのだ!」



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「直樹は、神戸フルーツ・フラワーパークに何回行った?」


 大谷は、焼けた特選ロースをつまみながら訊いた。


「子供頃一回行ったきりです。」

「リピータが少なく、売り上げが減少していったのが原因だ!

そこへ、USJが450億円もの大型投資で、ハリーポッターエリアを

作り、全国からお客を呼ぶ大人気になっている。

競合する神戸フルーツ・フラワーパークは将来性がないと判断したのだろう。」


 池山は、特選ロースをうまそうに食べ、神戸ワインを初めて飲んだ。


「アニキ、この特選ロースと神戸ワインベストマッチ!

この神戸ワインの会社立て直す方法はないんでしょうか?」


「ある!」

「アニキが、ハリーポッターと魔法対決をやるんですか?」

「ああ、聞きたいか?」