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「私はワイン通倶楽部のメンバーなのだが、その仲間の何人かが和音 通を
プライベートワイン会に招待し、テイスティング対決を挑んでいる。
彼らの自慢話を聞いていて、自慢話といっても勝ったわけではないのだが、
私が勝てるチャンスがあるのではと思ったのです。」
「トップソムリエも敵わない和音さんに勝てるチャンスとは?」
桐山は、そんな秘策があるのだろうか?と疑問を感じながら訊いた。
「彼のテイスティング力は、神がかり的とか神秘的とか表現されることが多い。
彼には自然の気を感じ取る力が備わっているとうわさされている。
それは子供の頃、熊野古道で遭難にあって、何日か神が宿る自然の中で
過ごすことによってその力を得られたそうである。」
「うーん」
桐山がうなった。
「トップソムリエも敵わないテイスティング力に自然の気を感じる取る力を合わせ持っている・・・・」
「そんな彼にテイスティング対決を挑んだことがワイン通倶楽部ではステータスシンボルに
なっているのです。」
「たとえ負けてもですね?」
「そうだ。 しかし私は勝つ! それには先生の力添えが必要なのです。」
「私の力添えといっても切子しかないですが?」
「和音さんの自然の気を感じ取る力を先生の切子で逆利用できないかと思ったのです。
今日、先生のすばらしい切子のワイングラスを眺めてそれが確信に変わりました。」
「私はワイン通倶楽部のメンバーなのだが、その仲間の何人かが和音 通を
プライベートワイン会に招待し、テイスティング対決を挑んでいる。
彼らの自慢話を聞いていて、自慢話といっても勝ったわけではないのだが、
私が勝てるチャンスがあるのではと思ったのです。」
「トップソムリエも敵わない和音さんに勝てるチャンスとは?」
桐山は、そんな秘策があるのだろうか?と疑問を感じながら訊いた。
「彼のテイスティング力は、神がかり的とか神秘的とか表現されることが多い。
彼には自然の気を感じ取る力が備わっているとうわさされている。
それは子供の頃、熊野古道で遭難にあって、何日か神が宿る自然の中で
過ごすことによってその力を得られたそうである。」
「うーん」
桐山がうなった。
「トップソムリエも敵わないテイスティング力に自然の気を感じる取る力を合わせ持っている・・・・」
「そんな彼にテイスティング対決を挑んだことがワイン通倶楽部ではステータスシンボルに
なっているのです。」
「たとえ負けてもですね?」
「そうだ。 しかし私は勝つ! それには先生の力添えが必要なのです。」
「私の力添えといっても切子しかないですが?」
「和音さんの自然の気を感じ取る力を先生の切子で逆利用できないかと思ったのです。
今日、先生のすばらしい切子のワイングラスを眺めてそれが確信に変わりました。」