ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

ワインバーでのひととき セカンド(改訂) 2ページ目 美しい切子のワイングラス

2012-08-14 20:26:58 | ワインバーでのひととき2改訂三話まで完
【2ページ目】


「こちらのワイングラスは、サッカーと卓球の女子選手のデザインですね?

すばらしい!・・・・・・」


鯵元が賞賛の言葉を発した後、しばらく沈黙が続いた。


「どうかされましたか?」切子職人の桐山が訊いた。


「先生は、こんなにすばらしい切子のワイングラスを製作しているのに、

世間に知られていない。」


赤色のワイングラスをテーブルに置き、青色のワイングラスをもう一度手に持った。


「先生は、伝統的な切子グラスを凌駕する新しい切子グラスを作り出した!

しかしそれらをすべて私がコレクションとして持っている。

先生が、無名なのは私の責任である。」


鯵元は、青色のワイングラスをテーブルに戻し、二つのワイングラスを並べた。


「いえ、最初新しい切子グラスに挑戦した時、職人仲間からまったく受け入れられませんでした。

そんな私を支援していただき、理解していただいたのが鯵元社長です。

こうして新しい切子グラスの製作に打ち込めるだけで幸せです。」

「先生にそう言ってもらえると少し気が楽になります。」


鯵元は、テーブルに並べられた二つのワイングラスを眺めた。


「二つの切子のワイングラスのデザインには、魂が宿っている気がするのです。 

柔道やレスリングやサッカーや卓球の女子選手がオリンピックの会場で闘っている

ようなイメージを受けるのですが?」

切子グラスのイメージ

2012-08-14 20:06:21 | ワインバーでのひととき2改訂三話まで完
 家に切子グラスがありますので、画像を掲載させていただきます。





 切子教室の生徒さんが、製作した切子グラスをいただいた物です。






 最後の仕上げは、先生がやってくれたそうで、素敵な切子のグラスです。


 
 切子グラスのデザインは、伝統的なものが多いのですが、人物や風景やぶどう等のデザインの切子ワイングラス

をストーリーに登場させますが、それらに似た切子は実際あるのでしょうか?



 ネットで切子のデザインを見ていて、ひとつ見つけました!

それは、ふくろうのデザインでした。