ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

3 ナツメグ料理の帝王 25ページ目

2009-09-24 23:24:15 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
【25ページ】

シェフ   それは、大量に摂取した場合ですね。

      料理に使う分量では、そんなことはありません。

社長    ものすごく感受性の強い人では?

シェフ   ないですね。

社長    しかし、スパイスには、消化吸収を高める作用や脳の働きを活性化す

      る働きがあるよね?

      それらの料理とナツメグ料理を組み合わせたら、ひょっとして感受性

      の強い人は、幻覚作用を起こすのでは?

シェフ   社長は、私の作った料理で、和さんに幻覚を起こさせたいのですか?

社長    ええ、シェフの特別においしい料理で!

      そして、和さんのテイスティング対決に勝ちたいのです。

シェフ   テイスティング対決のルール違反にならないのですか?

社長    はい。

      ワインの本質を変えない限り、トリックはいいのです。

シェフ   なかなかおもしろそうですね。

      おいしい料理メニューをじっくり考えます。

社長    そしてテイスティング対決の内容もお願いします。

シェフ   承知しました。

      料理メニュー案ができましたら連絡させて頂きます。

社長    待っているよ!

3 ナツメグ料理の帝王 24ページ目

2009-09-24 23:00:27 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
【24ページ】


社長    シェフのハンバーグは絶品だね!

      店の定休日に、プライベートの料理を作ってもらって悪いね。

シェフ   いいえ。

      今日は、社長のプライベートワイン会のお話があるのでしたね?

社長    そうなんだ!

      そのワイン会の料理とワインをシェフに任せたいのです。

シェフ   腕をふるいますよ。

      ワインは、ジュヴレ・シャンベルタン村のワインの中から選びます

      よ。 

社長    この店は、シェフのナツメグ料理とジュヴレ・シャンベルタン村の

      村名ワインからグラン・ヴァンまでのフルアイテムのコレクション

      で有名だからね。それで結構です。

シェフ   料理とワインの依頼でしたら電話で済んだのでは?

社長    実は、料理とワインを楽しんだ後、和さんとのテイスティング対決

      を考えているのだよ。

シェフ   和さんと言えば、ソムリエもテイスティングにかけては敵わないとの

      うわさの?

社長    そうです。

      シェフ、ひとつ質問してもいいですか?

シェフ   何でしょうか?

社長    シェフが一番よく使うスパイスのナツメグは幻覚作用を起こすのです

      か?