ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

3 女流棋士との対決 10ページ目

2009-09-06 00:13:18 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
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和音    社長が、ジュヴレ・シャンベルタン村のワインがお気に入りになった

      わけを聞かせていただけませんか?

社長    私は、別格のシャンベルタンを始め、9つの特級畑のワインが大好き

      なのです。

      しかし最初は、ボルドーの五大シャトーのワインをよく飲んでいたの

      ですよ。

和音    それが、どうしてシャンベルタンに?

社長    ワインに興味を持ち始めた頃、ワイン仲間からジュヴレ・シャンベル

      タンはうまいと聞かされ、1本購入して飲んだのです。

      それは、とてもできの悪いワインだったのです。

和音    ブルゴーニュのワインは、造り手によって出来、不出来の差が大きく

      でますからね?

社長    それを知らない私は、ジュヴレ・シャンベルタンはまずいと思って

      しまったのです。

      それから何年間もボルドー派になったわけですが、ある年知人の結婚

      式の披露宴でジュヴレ・シャンベルタンが出されたのです。

和音    それがおいしかった?

社長    言葉に言い表すことができないほど!

      それから、ブルゴーニュのブドウ品種ピノノワールの繊細さに挽かれ 
      て行ったのです。