ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

3 女流棋士との対決 15ページ目 

2009-09-11 23:26:22 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
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和音    一口このワインを口に含むと、まるでカンガルーが草原を飛び跳ねて

      いるのが、目に浮かぶようだ!

女流棋士  カンガルーの尻尾は黄色ですか?

和音    ええ、イエローのテイルですね。

女流棋士  社長、このワイン名は、イエローテイルですか?

和音    私の答えも同じです。

社長    お二人にはやさし過ぎましたね。

      1本目のワイン、二人とも正解です。 

      2本目のテイスティングに移ります。


社長の専属ソムリエによって2本目のワインが、二人のグラスに注がれた。


女流棋士  これ、イタリアのワインでしょう?

和音    トスカーナ地方のサンジョヴェーゼのブドウ品種を感じとれることが

      できるね。

女流棋士  思い出したわ!

      このワイン、クリスマスパーティーで飲んだことあるわ!

      ラベルがとても印象的だったの。

和音    トナカイのラベルでは?

女流棋士  そう、でもクリスマス限定ではなく、夏でも買えるそうですよ。

和音    トナカイのラベルのワイン名は?

女流棋士  バッソ・ディ・カプリオーリ

3 女流棋士との対決 14ページ目

2009-09-11 00:00:59 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
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女流棋士   はい。

       ちょっと待って!

       はやる・・・88年? 社長このシャンベルタンのヴィンテージは

       1988年ですか?

社長     そうだが?

女流棋士   和さん! ヴィンテージも判っていたのですか?

和音     偶然です。

       いよいよ、清水王将とのテイスティング対決ですね。

社長     今、テイスティング対決の準備をさせます。

       1本目から3本目までは、二人にテイスティング対決をしてもらい

       ます。4本目のワインは推理でワイン名を当ててもらいます。

       今回のテイスティング対決のキーワードは、ワイン造りに欠かせな

       い物です。

       それでは、一本目のワインを開けますよ!


社長の専属ソムリエによって、一本目のワインが抜栓され、二人のグラスに注がれ

た。

和音     これは、カジュアルなワインですね?

女流棋士   はい。

       私は、オーストラリアのワインだと思います。

和音     ブドウ品種は、シラーズ!

女流棋士   果実味が豊かで、程よいタンニンと調和しているわ。