ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

2 催眠術師の挑戦 21ページ目

2009-06-15 22:53:32 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
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催眠術師  とてもおいしいワインですよ!

      最近、ソーテルヌの辛口白ワインの人気が出てきているのですよ。

      ソーテルヌのシャトーを訪れるVIPの食事用のワインだったのです

      が。

社長    貴腐ワインはデザートワインだからね。 

催眠術師  社長が注文されたのは、ソーテルヌの辛口白ワイン?

社長    いや、シャトー・ディケムだ!

      どうしたのだ!シャトー・ディケムではない!


社長は、催眠術師の打田がにこやかに微笑んでいるのに気づいた。 


社長    催眠術にかかったのですか?

催眠術師  シャトー・クーテの時から。

      もう一度、飲んでみてください!

      とても濃厚な甘口のワインですよ。

社長    これは、オールドヴィンテージのシャトー・ディケムですね。

      それにしても、打田さんの催眠術は、いつかけたか、いつ解いだ

      のかわかりませんね?

催眠術師  これも水晶玉商法のおかげですね。

      彼らの商売も、普通の会話の中で催眠術をかけた状態にもっていくの

      です。彼らのテクニックを研究しました。

社長    打田さん、和さんとのテイスティング対決よろしくお願い致します。


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