ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

2  盲目のソムリエ 4ページ目

2009-06-02 23:22:22 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
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和音      今夜は、ワイン会にお招きいただきありがとうございます。
 
理事長     いいえ。

        グッドヴィンテージのシャトー・パルメを揃えることができたの

        で、和さんにぜひ飲んでいただきたいと思って!

和音      それは、楽しみですね。

理事長     和さん、紹介させてください。

        私の専属ソムリエの粉河さんです。

盲目のソムリエ 始めまして、粉河です。

        和音さんのうわさは、理事長からよく聞いています。

和音      和音です。

        よろしくお願いします。

理事長     粉河さん、今日のパルメのヴィンテージは?

盲目のソムリエ 1970年、75年、83年です。

和音      おー、それらは、すばらしいヴィンテージですね?

        ワインを紙で包んでいるのは?

理事長     別に、テイスティング対決する訳ではありません。

        ただ、ヴィンテージの先入観なしにワインを楽しもうと思って。

        粉河さん、抜栓お願いします。 

和音      あざやかな手つきで、注いでくれたワインをいただきます。

理事長     どうぞ!

和音      これは、まるで私の名前のようなワインだ!


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