星降るベランダ

めざせ、アルプスの空気、体内ツェルマット
クロネコチャンは月に~夜空には人の運命の数だけ星がまたたいている

聖地に入る

2008-11-06 | NO SMOKING
私には、憧れの歌がある。

♪いーつのことだか 思い出してごらん
 あんなこと こんなこと あーったでしょ
    
「思い出のアルバム」という幼稚園の卒業式の歌。
この歌を大きな声で歌う我が子を見て、よくぞここまで育ったものだと、
じーんとする、そんな母親になりたかった。

夏に行った「ダーウィン展」で、自分は生物の種としての義務を果たせなかったんだと、久しぶりにこの問題で落ち込んだ。
惑星移住計画が実現した時、きっと私は宇宙船には、乗る資格がない。
…北見のハッカ飴をやけ食いするくらいに、不幸になった。

でも、女王バチになれなくても、せめて、
次世代にエールを送ることのできる、働きバチにはなりたい。
飛び立つ宇宙船に向かって、大きく笑顔で手をふりたい。

先日、幼稚園という聖地に入った。
○十年前、自分がさくら組だった頃以来の憧れの地。
ここは明るい未来につながる聖地であってほしい。
清めのお砂場がある。ウサギさんのびっくり眼が見ている。
ワークショップのお手伝い。
お行儀のよい子が多い。中には自分の順番を守れない男の子や、
少しのことで泣き出す女の子もいる。
でも、みんな、何かしたい、やりたい、
前に進みたい、という気持ちでいっぱいなのが伝わってくる。
園児達がガムテープでロープにくっつけた色紙やスコップやお皿が
曇り空に、無事に舞い上がった。歓声が上がる。
同じ空を見ていても、みんながみんな、同じ方向を見ていない様子が楽しい。
帰り際、たくさんの小さな可愛い手と握手した。
膝は痛くなったが、心と身体はずいぶん軽くなる聖地だった。

園児たちは、一日ごとに育っていく。
今日の幸せが、彼らの体内に蓄積されて、明日の彼らをつくる。
小さき人達、幸せいっぱい詰め込んで、大きくな~れ。

      

フェンスの外側では、新しく黒人大統領が選出された。
「Change has come!」
…あなたが、世界を良き方向に変えることができますように。

さあ、私も何かを変えることができるかしら。
コメント (2)
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