大宮喜三郎の腹黒徒然草  下巻

     沖の干潟遥かなれども、磯より潮の満つるが如し

人も家もポンコツです。

2024年06月04日 19時35分23秒 | 日記
 人も家もポンコツです。これは、私の暮らしの中で、最も正直な言葉かもしれません。日々を過ごすこの古びた家は、まるで私の人生の縮図のようです。あちらこちらにガタが来て、ひとつ直せばまた別の箇所が壊れる。しかし、そんなボロ屋でも、なんとか共存しながら過ごしてきました。
   
 ある日の夜、激しい雨が降り始めました。雨音が強くなり、いつもの静かなメロディーが不協和音に変わっていきます。天井からポタポタと水が垂れてきて、バケツを置いて対処するしかありませんでした。その時も、まぁこれくらいなら大丈夫だろう、と楽観的に考えていました。

 しかし、その翌朝、天井が抜け落ちていました。大きな穴がぽっかりと開いて、そこから雨水が滝のように流れ込んでいたのです。放置していた小さな問題が、こんな大きな災難を引き起こすとは、思いもしませんでした。

 今日もまた雨が降りそうです。しかし、今度はバケツだけではなく、きちんと屋根を修理するつもりです。そうすれば、家も心も、少しずつ健やかになっていくはずです。このボロ屋と共に、少しでも長く、そして平穏に暮らしていけることを願って。
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