息子夫婦と娘と、私を含む我々の5人は、美しい上高地への旅行を二泊三日で楽しんでまいりました。
旅の始まり、朝7時という時間帯にもかかわらず、河童橋周辺は写真撮影のための列に大混雑していました。人気の観光スポットであることは分かりますが、その混雑ぶりには少々驚かされました。
昔は、マイカーで上高地まで気軽に訪れることができましたが、今回はその変わり果てた光景を目の当たりにしました。かつての静かな雰囲気が嘘のようで、観光客の数は数倍に増え、遊歩道はまるで竹下通りのような人の流れに埋もれていました。その変化に正直、少し落胆を感じずにはいられませんでした。
かつては小鳥の歌声が響き渡り、自然の美しさが心地よい風情を醸し出していた上高地ですが、今回は異国の言葉が溢れる光景に置き換わっていました。風情や趣きといったものは遠く、ただ人々が行き交うだけの場所と化してしまったように感じました。私たちは、その風景の変化に対して少なからず残念な思いを抱きました。
しかしながら、上高地の美しさや魅力は失われていないことも確かです。