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生き残る為の選択『歌われなかった海賊へ』

2024-05-07 12:45:46 | 歴史から学ぶ
生き残る為の嘘と真実。人間は死に追い込まれた時の選択が、嘘をついて生き残る選択を取るか、真実を押し通し死を覚悟する選択を取るか。時は連合軍により侵攻でナチス体制が崩壊始めた時期、強制収容所近くに住むナチ、青少年ヒトラー・ユーゲントに忠実な住民における選択が迫られ、実際に連合軍はそんな住民に対してどんな判断をしたのだろうか。強制収容所への輸送を阻止しようとした勇敢な少年少女軍団「エーデルワイス海賊団」は現在でも碑のプレートは存続している、という。この小説はその一部事実を遺す為の「生き残る為の嘘と真実」人間の尊厳を問う小説だ。
現代でも命令に従い悪をも実行するのか、あくまでも反抗し乱暴されても悪には手を出さないのかの選択など「命令統制」に絡む事件に疑問が残る。命令した者への報復と実行した者への報復をどのように判断したら良いのか。
『歌われなかった海賊へ』逢坂冬馬
「概要」1944年、ナチス体制下のドイツ。父を処刑されて居場所をなくした少年ヴェルナーは、体制に抵抗しヒトラー・ユーゲントに戦いを挑むエーデルヴァイス海賊団の少年少女に出会う。やがて市内に建設された線路の先に強制収容所を目撃した、彼らのとった行動とは
ーエーデルワイス海賊団、10代の四人でのナチスが構築し始めた鉄道の沿線にある工場に興味を持ち探検することを決定。前途多難を覚悟でひたすら沿線を歩く旅が始まる。
ー終点であるポイントは強制収容所であることがわかり驚愕する。
ー貨物車で運ばれるのは「犯罪者」だという認識の下強制収容所に運ばれ、気力がないものは即座に射殺され、他の者は強制労働を強いられる。
ーこれ以上残酷な仕打ちは人間として許せないエーデルワイス海賊団は米国が落下させた不発弾を列車の通るトンネルと橋を爆破させようと動き始める。



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