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社会を読む力と起動力『ベストセラー伝説』

2019-09-30 07:55:33 | 経営・リーダーシップに必要な事

@「ベストセラー伝説」、日本の敗戦後の「紙」が主力の情報社会で活躍した創設者、経営者、編集長らの軌跡辿った本である。秋田商戦の創業者・秋田貞夫、学研創業者・古岡秀人、ポプラ社創業者・久保田忠夫氏など1雑誌で100万部を超える超ベストセラーの裏側を読み解く。様々な人々(伝説を持つ)はやはり性格もあるが、その時代では考えられない突飛な発想力からそれどれの雑誌の企画・行動は、抜群に群を抜いている。逆にいうと「一か八か」の勝負師であり、強い信念を持ち自分を信じ、勇気を持って行動した感が多い。それこそ命を賭けた起業力・闘争力は凄いものがあることを知った。学ぶ事は、社会の背景から今何を大衆は求めているのか『タイミング』、どのように表現(紙に書く・漫画にする)『コンテンツ』すれば売れるのかを細かく分析している。自分(自社)を知り競争相手(競争企業)を知り、その上で自分(商品)をどのように見せればいいのか。文集にある言葉「たった一人が支持するものをわざと選び、常識を壊せ」「人生は運と縁、これしかない」「ベストセラーを作るには目に見えちゃダメなんだよ」「タイトルが一番大事、しつこくやれ」

『ベストセラー伝説』本橋信宏

  • 『書籍データ部多くより出典』「科学」と「学習」はなぜ校内で販売されていたのか。「平凡パンチ」で素人を脱がせていたのはどんな人か。世間を震撼させた「ノストラダムスの大予言」の著者は今何を考えているの。60年代から70年代にかけて、青少年を熱中させた雑誌や書籍には、前代未聞の企画力や一発逆転の販売アイディアに溢れていた。その舞台裏を当時の関係者たちから丹念に聞き出した秘話満載のノンフィクション。
  • 第1章 「冒険王」と「少年チャンピオン」

――手作り感があった付録と漫画 縁日の夜店風の雑誌/ ブローカーが買い占めた紙で出版業に/ 泥臭く作れ/付録は社員が作っていた/ みんなが面白いと言うものはつまらない/
「ブラックジャック」で手塚治虫を再生/ 「サイボーグ009」を初コミックス化

第2章 「少年画報」と「まぼろし探偵」

――オリンピック直前に戦記物大ブーム1963年の躁状態/ 「黄金バット」と「赤胴鈴之助」/ 新社屋落成にザ・ピーナッツ/表紙のモデル江木俊夫は今/ 駆け出し時代の梶原一騎/ 撮影用の軍服はアメ横で調達
第3章 「科学」と「学習」
――みんな実験付録に夢中になった 校内で直販されていた学習雑誌/ 公職追放の元校長を販売部長に/実験機材を付録につけることで大成功/ 寝ても覚めても付録のこと/「学研のおばちゃん」の登場/ 「科学」から「大人の科学」へ
第4章 ポプラ社版「少年探偵シリーズ」
――学校図書室に「怪人二十面相」が置かれていた謎 あれは夢か幻か/ なぜ小学校に必ず置かれていたのか/なぜポプラ社版が刊行されたのか/ なぜ挿絵の少年が魅力的なのか/なぜ乱歩は洋館で創作するのか/ なぜ自作の評価に厳しかったのか
第5章 「平凡パンチ」と「週刊プレイボーイ」
――ヌードグラビアが元気だった頃 ナンパが編集者の仕事/ 日活ともめた浅丘ルリ子のヌードイラスト/編集にも口を出すデザイナー/ 人生は運と縁/ 胸は大きく、写真は〝明るく〟/ヘアヌード解禁!
第6章 「豆単」と「でる単」
――受験生なら一度は使った英単語集1700万部以上売る驚異的ロングセラー/ 愛すべきマスコット/元は日比谷高校のプリント/ 単語集にエンターテインメント性を/著者の絶大なる自信/ 「老舗」のリベンジ/ 「でる単」に感じる俳句のセンス
第7章 「新々英文解釈研究」と「古文研究法」「新釈現代文」
――復刻までされた伝説の受験参考書 未来のエリートのための参考書/ 行間からにじみ出る毒舌/復員した教え子のためにひと肌脱ぐ/ 近代文学が入試問題に出始める/名著の意外な結末
第8章 「ノストラダムスの大予言」
――子供から大人まで世紀末を予感した 空から恐怖の大魔王が降ってくる/ 格下扱いだった光文社/「日本沈没」も担当していた/ タイトルが一番大事/ 「サソリの勉」というあだ名



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