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「贅沢」は本人の心持ちから捉え方へ変化『贅沢の条件』

2024-08-25 08:08:27 | 人生を「生かす」には
「贅沢」とは何か、フランスと日本の歴史から紐解き紹介する。「プチブルジョア」なる世界からシャネルの「簡素でシンプルだがエレガンス」の発想で贅沢の質・品が変化、日本での「偽贅沢」(なんとか他人に見せたがる世界)など参考は面白い。現代、「美」と「贅沢」が本質的にも大きく変化し始めた。装飾でも高価なものでも安価なものでも似合う人、似合わない人が居るように「着こなし」「振る舞い」など「品」がなければ見かけの「贅沢」でしかない、と思う。更に趣味的(物欲からの贅沢)から心情・心理的な「贅沢」で世の中には増えてきたと感じる。「贅沢」は人の心の持ち方、捉え方次第でその価値をどこで求めるかの違いになってきた。
『贅沢の条件』山田登世子
「贅沢の条件」とは 「自分の時間を持つこと」「贅沢とは何よりも家族です」(バカンスを家族と共に過ごすフランス人の感覚)
ーフランスの歴史から ルイ14世などは貴婦人よりも貴紳の装飾性を重要視、男の領分だった
    女性以上に時間と費用を費やし贅沢なレースや錦織を惜しみなく使用した
    浪費は名誉、労働は不名誉だと言う認識のフランス貴族・王族の生活
    (気前よく振る舞い、散財を楽しむ事が貴族階級の義務だった)
ーパリ万博からの変化 ラクジュアリーブランド誕生「タイムイズマネー」ルイ・ヴィトンなど
    宝飾、装飾などのブランド品が宮殿などの参加者等に弄ばれた
    ボン・マルシェなどデパートでの「消費の殿堂」を推進
    有閑階級の変化(家の中の飾り物から家の外へ、アウトドアー・スポーツなどへと進出)
ー日本の贅沢貧乏
    森茉莉(森鴎外の長女)ベルリンでの生活でも一度も仕事・労働などしない生活
    「安い新鮮な花をたくさん活けて楽しんでいる少女の方が本当の贅沢だ」
    「なんとか他人に見せたがる「偽贅沢」(贅沢貧乏)」
    与謝野晶子の場合は「恋という贅沢」夫の海外生活で離れた生活
    白洲正子の場合「目利き」から娘からも「物欲の大物」と言われるほど骨董品物欲
ーフランス:
    リタ・リディック:見栄を張らない女性「美で取り囲まれている事」美術への興味と散財
    ココ・シャネル:修道院からの発想「簡素でシンプル・エレガンス」(田舎様式を守る事)
    (見せかけの美を重要視、「贅沢は敵」だったシャネルの考え)
本当の贅沢(贅沢の条件)
    「贅沢は情報かできず、金で買うこともできない」
    「古いもの」伝統への欲望・古さと伝統をもつもの「はるけさ」?
    (樹齢1000年のオリーブの木、骨董品など歴史を語るもの)
    「静寂の夜を潤す月の光」



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