@「原爆の父」と言われたオッペンハイマーのノンフィクション映画である。3つの視点:
1、世界の破滅への運命を握った男が直面した人類の破滅と世界平和に悩む。ユダヤ人であるオッペンハイマーはナチスよりも早く原爆を完成させ戦争を終結させたかった。だが、ドイツは1945年5月8日に降伏。機会を降伏間近の日本に向けられた。
2、映画の主題は何故核兵器技術が他国に漏洩したのか、漏洩疑惑に振盪される。男としては浮気もし家族とは不和、仕事に燃えたユダヤ人であるオッペンハイマーおよび開発チームの人間性を検証する映画となっている。ドイツ、ソ連との友人関係が問われる。
3、そもそも第二次世界大戦において日本に引き金を引かせようと結託したのが米国である事を考えると、多くの市民を巻き添えにした原爆を戦争で利用した事、それも2回も、は人類の罪であると確信する。
現代のイスラエルの継続的なハマス・市民への攻撃も「戦争のルール」が決して無視されることがないことを願いたい。
『オッペンハイマー』2023年作
第二次世界大戦中、レスリー・グローブス・ジュニア中将は物理学者のロバート・オッペンハイマーを極秘のマンハッタン計画に任命。オッペンハイマーと科学者チームは何年もかけて原爆の開発と設計を行った。彼らの活動は 1945 年 7 月 16 日に結実し、8月6日、9日に広島と長崎に投下。歴史の流れを永遠に変える世界初の核爆弾を使用した。歓喜に沸いたのは一瞬で「漏洩」という疑惑が持ち上がりオッペンハイマー等の疑惑証明が公聴会へ。