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第14回 図書館サポートフォーラム賞表彰決定のお知らせ/日外アソシエーツ

2012年03月15日 | 会員機関からのお知らせ
ユニークで社会的に意義のある各種図書館活動を表彰し、図書館活動の社会的広報に寄与することを目的に設立した本賞も第14回を迎えました。2012年2月23日に開催された図書館サポートフォーラム表彰委員会にて、ノミネートされた候補について選考を行い、その結果、稲葉洋子氏、金沢幾子氏、奥出麻里氏のご三方の表彰を決定致しました。表彰理由は以下の通りです。

◆図書館サポートフォーラム賞
稲葉洋子氏 (神戸大学附属図書館)
1995年1月17日の阪神・淡路大震災を機に神戸大学図書館は被災地の図書館の責務としてこの震災に関わるあらゆる資料を網羅的に収集する「震災文庫」を立ち上げ、一般公開した。その発足から事業の中心的存在として陣頭指揮を貫徹し、網羅的収集・保管・保存からデジタルアーカイブの構築、そしてWebへの情報発信までをリードした功績は2011.3.11の東日本大震災以後のいわゆる震災アーカイブの先例となり、よきモデルを提示することにもなっている。このような「震災文庫」の今後の継続発展への期待をこめつつ、その意義を高く評価し表彰するものである。

金沢幾子氏 (元一橋大学附属図書館)
1973年から2004年3月末日まで一貫して一橋大学の図書館員として勤務。経済学はもとより広く社会科学全般にわたる文献を知悉して、天野敬太郎の『河上肇博士文献志』を範としながら河上の先輩であり日本近代経済学のパイオニア的存在の福田徳三を対象とし、一橋での奉職の約30年のうちの20年余の歳月をかけて関係資料を博捜かつ綿密な考証を重ねて、対象人物の生涯に迫る、まさに「福田の伝記的書誌」を900ページに迫る大冊にまとめあげた。本書誌は福田研究に資するのみならず、社会科学文献書誌の理想形を示しえた点においても意義あることとして高く評価し表彰するものである。

奥出麻里氏 (千葉メディカルセンター(前川鉄千葉病院)図書室)
病院図書室研究会(現日本病院ライブラリー協会)副会長、日本医学図書館協会評議員、同病院部会幹事などの役職をこなすとともに、保健・医療系図書館員「みんなでつくる」デスクトップ LITERIS(http://literis.umin.jp/)の編集長から、好著として名高く版を重ねる『図解PubMedの使い方:インターネットで医学文献を探す』(日本医学図書館協会, 2001-2006-2010)の共著、さらにヘルスサイエンス情報専門員(上級)を取得するなど、ワンパーソン・ライブラリーの病院図書館を切り盛りする中で展開されてきた、その旺盛な組織、執筆、講演等の活動と姿勢は、後進への力強い励ましとなっていることを高く評価し表彰するものである。

◆総会2012・第14回 図書館サポートフォーラム賞表彰式開催のお知らせ
図書館サポートフォーラム2012年度総会と第14回 図書館サポートフォーラム賞表彰式を開催致します。万障お繰り合わせの上ご出席賜りたくお願い申し上げます。
詳細については下記をご参照ください。

図書館サポートフォーラム総会2012・第14回 図書館サポートフォーラム賞表彰式
4月9日(月)pm4:30~8:00
http://www.nichigai.co.jp/lib_support/index.html

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