一日一句

一日一句
宅配の段ボール箱増え続け　　　美和山吹

「私の好きな句」

賑やか
悪ガキもメダカも群れていた小川
いつもの顔がそろうとうまい酒になる
孫ひ孫揃い米寿の母至福

一日一句

一日一句
子育てに悩む娘を助け得ず　　　美和山吹

「私の好きな句」

習う
外人に武士道習う国技館
家元の稽古鋳型にはめたがる
先生が金を吸い取る習い事

一日一句

一日一句
言ったはず聞いてないよの押し問答　　　美和山吹

「誹風柳多留

傘あやめ持て御住寺申ます
傘とあやめ、梅雨どきである。時季も言い、お寺の和尚さんが檀家から傘を借りて、それを返しに来た遣いの小僧さんの挨拶である。和尚さんがよろしくと申しておりました、と丁寧な言葉で挨拶したに違いない上品できれいに纏められている。

「私の好きな句」

なめる
訳ありの私を猫がなめにくる
DNA切手とともに旅をする
膝小僧なめて男になっていく

Web句会（２月）

Web句会（２月）
時事
震災と雪につぶされそうになる　　　佳作
　　　　　　　　　　　　美和山吹
*漏れていました。
きのう、WEB句会の時事川柳を詠もうと、２月分の結果を見ていたら、私の句が佳作に入っていました。

「私の好きな句」

内緒
知らされず終わったらしい家族葬
内緒でもないのに大げさに内緒
朗報は内緒隣へ救急車

一日一句

一日一句
破られて知った記録のものすごさ　　　美和山吹