展示川柳

増税が家計のゆとり奪い取る
　　　　　　　　　　　　　　　　照

柳誌

鏡から作り笑いを指摘され

長屋の川柳論

神様仏様キリスト様

ご隠居さん「日本では、自然の中のどこにでも神様がいると信じていた。
そのため、どんな時にも、神様が顔を出していた。
また、道のわきにはお地蔵さまもいた。
そればかりではない、外国からキリスト教が入ってくると早速取り入れた。
そのため、いろいろとおかしいところも出てきている。」
熊さん　　「うちにいるのは、山の神と貧乏神くらいだけどね。」
八っアン　「うちには弁天様がいるけどね。」
熊さん　　「おや、八っアンは朝からのろけかい。
昨日は何かいいことがあったらしいね。」
ご隠居さん「二人とも、神様に頼んでばかりで、自分で努力しなければ、神様も言うことを聞いてくれないよ。
ではまた、穴埋め問題にしよう。」

展示川柳

酒税など知らぬ仏の大ジョッキ
市

破調の句？

ある川柳のホームページを見ていたら、次のような句が掲載されていた。
豊かでしたかあなたの子供時代
私のような初心者には、５７５か７７（１４字詩）で、多少字数が増えてもよいと言われてきた。
それからすると、これはどうなんだろうか。
７５５かと思ったけれど、そうでもない。
川柳は確か、人のことを詠むことと、５７５（多少の字余りは許される）くらいの制約？しかない。
では、川柳と散文とどこが違うのであろうか。
川柳のホームページでなければ、川柳とは気づかないだろう。
これは、川柳歴の長い人が詠んでいるのだから、簡単にこれは散文だとも片づけられない。
誰か、この句についてこれが川柳だという理由をお教え願いたい。

自選句

こんなこと母の苦労に比べたら
錦など要らぬ帰って来いと母
一つしか無くても母は呉れたがる
妹尾安子

柳誌

ためらって入り込めない自動ドア

近詠

クールビズ呪文のように言い続け

川柳 穴埋め問題の回答

疑問形

雪にまぎれてあれは□□□□だったのか　　　　くちづけ
輪廻転生△△△になっていいですか　　　　　ドナー
鼓笛隊日本は○○なのですか　　　　　　　平和
茜雲○○を信じて良いですか　　　　　　　　明日
未来行きの○のしっぽはどこですか　　　　　列　　
君の瞳の○○信じていいですか　　　　　　宇宙　

自選句

宝石も拾ったバードウォッチング
履き潰す靴の数だけ好奇心
躓いた石を積み上げあと一里
加藤胖