川柳 穴埋め問題

若返りの努力を冷やかす（冷めた目で見る）

△△△△さん来る日ぐたっとしておれず　　　　　　
晩学の○○がくすぐる脳の襞　　　　　　　　　
夏期講座○○にも学ぶことがある　　　　　　　
拭き掃除から積み上げた○のさび　　　　　　　　
○○の身が新語辞典でまだ育つ　　　　　　　　　　

自選句

保証人うっかりなって財も減り
気に入らぬ言葉へ父のつむじ風
欲のあるうちは喧嘩も華である
高橋由香

川柳の背景

内緒ごと隠したままで友と遭う
久しぶりに東京に出てきたから会いたいと従兄弟たちから電話がかかってきた。
もちろん、私も会いたいけれど、妻ががんで入院したばかりである。
がんで入院となれば、東京見物どころではない。
とはいえ、病院から帰って家にいる間は、何もすることがない。
というより、何も手につかないというところである。
そこで、東京で会うことにして出かけ、浅草、上野などを観光して回った。
落ち込んでばかりもいられないので、気晴らしに出かけるのもよいかと思う。
句を読んだだけでは、このような内容はどこにも書いてなく、推量すらできないけれど、句の裏側には実際にこのようなことがあったのである。
このような内容からすれば、もう少し句の仕立て方に工夫ができたのではないかと思う。
それも、もう何年も前の話である。