逆説的なことを言う
八っアン 「詠みたいことを、そのまま句にしては平凡になってしまうということもあるよね。」
ご隠居さん「そうだな。そんなときには一ひねりするんだよ。
昔の川柳にも、
母おやはもったいないがだましよい
と言う句がある。
これは、本当に母親をだますというより、母親はそれほど子供のことを思っているというところかな。
たとえば、
心配を重ねて親を呆けさせず
これも同じパターンだな。」
八っアン 「なるほど、うまくひねってるね。
女房に黙ってばくち打ってくる 」
ご隠居さん「それじゃ、ひねってないよ。おかみさんが心配するだけだよ。
穴埋め川柳を出すから、よく読んでみるといいよ。」