川柳 席題（腰）

４点　目標に欲がからんで腰くだけ
４点　へぼ将棋うちわ片手に腰を据え
４点　おやじギャグいつも話の腰を折り
７点　腰低く老舗繁盛三代目

長屋の川柳論

一句一意で

八っアン　「詠みたい事がいっぱいあるんだけれど、なんでも盛り込んじゃだめかい？」
ご隠居さん「ダメダメ、ただ並べりゃいいってもんじゃないよ。
出来れば、動詞を一つ入れると句が落ち着くといわれているよ。
テニヲハをうまく使ったりね。」
例えば、
二人して通院金婚記念の日　　　のような句があったとする。
これじゃ、焦点がぼやけてしまうだろ。
また、単語を並べただけみたいで、どこか落ち着かないだろう。」
八っアン　「わかった。
金婚を妻と祝ってケーキ食べ
まあ、こんなところかな。」
ご隠居さん「まあ、八っアンにしては上出来だよ。少し、内容がありふれているようだけれどね。」

川柳 宿題（うるさい） 三才

人　理想論基地問題に火を点ける
地　寝入り端蚊に耳元で囁かれ
天　二番ではダメよとママが言い続け

時事川柳

レスリングがオリンピックの種目から除外されるという記事を読んで私が詠んだ句。
タックルをＩＯＣに喰らわされ
時事川柳は、半年もたつと何を詠んだか判らなくなるため、ＩＯＣを入れたのである。
ところが今朝の、読売新聞の川柳欄に、
レスリング難しそうな返し技
という句が選ばれていた。
確かに、子の句のほうが面白そうだけれど、半年もたつと、何を詠んだか判らなくなるのではなかろうか。
時事川柳は、本当にこれでよいのだろうか。

川柳 宿題（うるさい） 五客

客　形態が鳴って注目争議上
客　釣り人にああだこうだと土手の人
客　無理強いはしないと親のお説教
客　クラス会鼾の部屋で夜も白み
客　子育てのカラスの群れに居座られ