プリント基板パターン設計の虫 2号店

DREAM-CAD 現在はgenmaiという名前の
CADの紹介 基板設計者の現場の声などを書いています

技術者は数字で語れ

2010-11-15 09:01:56 | 仕事の話
本を読んでいたら タイトルの様な文言に出会いました
このほうが良いんじゃない?などと主観的に語るのが
得意な設計の虫としては 多少はショックな文言であります

5、6年前から 独自なパターン引き回しをしているのですが
それに対しては 悪い評価は貰っていません
おそらく悪い事を言っても聞いてくれんだろうと 
さじを 投げられているのかも知れませんけどね

でも一度数字を出してみようじゃないか!と奮発
昔のパターンの引き回しと 現在ではどれだけ
放射電界強度が違うのか という計算です

ここで大前提
パターンは個々に全て形状が違うので
サンプルパターンを考え傾向を見るという事です
電界強度を求める式
E=1.316 x 10*(-14) ((Id x f*(2) x Ld)/R)
Id=差動モードの電流
F=周波数
Ld=ループ面積
R=測定までの距離

この中でAW設計の比較要素は Ld だけですので
その他の要素を全部まとめて k にします

E = k x Ld

要はループ面積比だけで 電界強度の比率は出せます
絶対値は 上記で計算してください


A点からB点までのパターン いろんな角度が
有りうるので 45度にしましょう
信号線45度 長さ50mmで引きました
電源、GNDライン 昔の引き方にします
この場合のループ面積 おおよそ600mm*2

同じ信号線で 今式の引き方をすると
おおよそのループ面積 7.5mm*2

その比率80倍 dB換算だと 19dBです
結構大きいんでないですかねえ
最初の式も 使う条件が有ります
金払え!ではないですよ 条件が有ります

だから これが全てではないんです
実際には ここまで差は広がらないです
しかし それを見込んで引き回すのと
結果として そうなっちゃったでは 雲泥の差があると
思っている訳です 虫さんとしてはです
コメント
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