一生一度のデビュー戦

よく言われることですが
タイトルマッチは何度もできるチャンスはある
でもデビュー戦は本当に一回しかできない。

なるほど
試合としての重さというの置いといて、確かにその通りですね。

さて、
そんな重要なデビュー戦。

ヒデズキック所属のコースケこと中島康輔の総合格闘技プロデビュー戦でした。

さて、今回のコースケにとっては
実は単なるデビュー戦という以上に大きな意味があったと思います。

というのもこのコースケ、
今度新規オープンするトレーニングスタジオの代表として切り盛りしていく予定ですので
『現役プロが指導する』という付加価値を強めるためにも戦績には数字以上の意味があるということです。

柔術では実績もありますし
総合格闘技でもアマチュアで経験はあります。
フィジカルも高く気持ちも強く、実力的にも相当なものがあるんですが、
僕が少し心配していたのは少し真面目過ぎるというか、
『ちゃんとした試合』をしようとする傾向があるように感じてしまうことでした。

本人もあまり感情をむき出しにして戦うタイプではないので
一瞬の際で良いのをもらったりしないか・・・でもそこさえクリアすれば大丈夫という安心感もあった中での試合開始です。

用具チェックを終えてリングイン

やや緊張してます。


序盤は静かな立ち上がりから
一旦組み付くも離れて仕切り直し・・・

相手は打撃の強い選手と聞いていましたが
なかなかどうして、現代の総合格闘技では大きな穴のある選手というのはほとんどおらず、
打撃も組技もきちんと対応してきます。

なかなかいい動きですが、
やや相手の距離の感じがあったので僕も思わず「待つなー！」と自分から仕掛けてペースを掴むように声を上げてしまいます。

ちなみに
僕の声は結構恐かったそうで
あとでLINEのごめんねスタンプを送信する羽目になってしまいました

そして
距離を取りながらタイミングを計っていると思っていたら
タックルに行くと見せかけての左がドンピシャ！！

相手は綺麗に倒れます

KOで終わったかと思いきや
相手の意識は切れません。
まだ下からの仕掛けで対応しつつ蹴り上げてきます。

しかしコースケもきっちり足をさばいてさらに顔面へパウンド(寝技状態でのパンチです)連打

何発か入ったところでレフェリーが試合をストップ。

１ラウンドTKOでの完全勝利でした。

ピンポイントでは危険な場面もあったものの
全体を通して考えれば安心して見ていられました。

格闘家としての実力も十分、
トレーナーとしての能力も十二分、
あとは新しいスタジオで辣腕を振るうだけですが、
リングを降りる時の良い顔で、きっとそっちでも結果を出してくれるでしょう。


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