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資料を脳内に置くということ。

2016年09月16日 | 雑談
僕が小学校くらいの時だったと思うんですが
クラスの一人が先生に「なぜカンニングがダメなのか?」ということを質問していました。

そいつはなんだかんだと屁理屈をこねる奴でしたが
「大人になってからなら資料とかいろんなものを見ることができる、暗記するテストなんて意味ないじゃないか」という論旨だったと思います。

まぁ僕が先生の立場なら「暗記するテストであって資料を調べるテストじゃないんだよ!」って言いそうなものですが
その先生は少し違って『数日後に二つテストをします』と回答、
そしてそのテストというのも範囲を先に公表してカンニングOK、ただしやった人は申告+試験後に手口を発表というルールを設定しました。

もちろんそれは正規の試験という感じではなくゲームのような感覚でしたが
思いもよらない展開にちょっとみんなも面白がり手のひらに暗号を書いたり、色んな方法を考えました。

僕はカンニング自体が面倒だったのでガチで受けることにしましたし、
僕以外もまともにやれば問題ないテストなんだからと、普段と変わらず受けるメンバーもかなりいました。

1本目のテストはなかなか難しい問題でしたが、
まぁそれほど大変という程ではなく何とか終了、

しかし2本目のテストは問題は簡単なんですがとにかく問題が多かったか制限時間が短かったか・・・あるいは両方か
けっこうせわしなかったように記憶しています。

そして結果発表ではある現象が、

カンニングをしたグループもしなかったグループも点数に大差はありませんでした。
もちろんカンニング組の方が少し普段よりも高得点を取っていましたが、それとて満点になる程ではなく
そして簡単な方のテストでは時間がなかったことや問題自体も簡単だったので
誰もカンニングはしていませんでした。

ここで先生から今回のテストの真意が告げられたんですが
◯学校程度の試験ではカンニングなんてしようがしまいがあまり点数は変わらない
◯調べることと覚えていることの最も大きい違いはスピード

流石に30年くらい前の話なのであまり鮮明に覚えているわけではありませんが主な話はこの2点です。
他にも平均点とか完了までの時間とかいろいろ項目があったと思います。

ルールということももちろんあるけれど
学校は大人になってからの訓練でもある。
資料があって調べられるなら使えばいい、でも早い判断が求められることもいくらでもある
資料は持ち歩けばいいけど知識はあらかじめ持っておいて引き出せる状態にしていないといけない。

そして大人になって普段やることっていうのはえてしてそんなに難しいものではなく
比較的簡単なものをすぐ決断しなければならないことの方が多い、と言われました。

結局テストを何のためにするかっていうのは
制限時間内に思い出せるかの訓練なんだということでした。

暗記教育は一時期批判されましたが
即断即決のためには資料は頭の中になければならないわけですし
その場で決めなければならない時、頼りになるのはやはり自分の脳みそ以外にはないということです。

今もネットに聞けば大抵のことは分かります。
でもきちんと覚えておくことはその一歩先に踏み込むためにも必要なんじゃないかなと思うのです。

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