悲しい話ですが、結構ある話です。

運転免許取消処分が
免許停止に軽減されたり
はたまた、全く何もナシになったり
僕はそういう依頼を引き受けています。

さて
免許停止中の運転は無免許運転になりますが
この『停止中の運転による無免許運転』というのは
数ある交通違反の中でもわざと轢き殺すのに次ぐくらいの悪質違反として
位置づけられています。

点数的には１９点ですので
酒気帯びの重い方(２５点)よりは低いです
しかし、酒気帯びは酔っている自覚が無かったり
あるいは飲んだ後一番寝て出勤するときに出る場合だってあります。

ですが
免停になった直後の運転などは
確信犯中の確信犯なわけです。

ぼくは軽減成功の連絡を頂いたご依頼者様に
「今回の停止中は監視されているを思って絶対運転はしないで下さいね」と
伝えます。

これは
警察庁の捜査関連の指示文書で
【免許取消の欠格期間(再取得ダメ期間)や長期免停中の人、あるいは短期の免許停止であっても短縮講習を受けていない人は
無免許運転をする可能性が高いので取締まり警察官等による継続的な監視指導をする事が望ましい】
実際の書き方はもっと形式ばった書体ですが
言わんとしている事は上記の通りです。

そして
実際免停中の無免許運転は多いです。

先日も
数日の間にスピード違反を何回もやった挙句免許取消に該当した方がいました。
一生懸命頑張って免許取消は180日の免許停止に軽減されました。

ですが
「・・・捕まっちゃったんですけど」という電話が来ました。

そりゃね
運転しなければ死んでしまうような緊急事態だったのかもしれません。
津波から避難しようとしていたのかもしれません
遊びほうけていたのかもしれません
本当のところは本人にしか分かりません。

ただ
せっかく助かった免許なのになって残念に思うのです。

心理学で『コントロール幻想』というのがあります。
いろんな解釈はありますが
要するに『自分にとって都合よく進む』という勘違いのことです。
宝くじを買えば自分は当たると思うものですし
自分は事故なんて起こさないと思うように

【自分《だけ》は捕まらない】って思ってしまうんです。

思うのは勝手です
ですが思想の自由は行動の自由よりはるかに幅の狭いものです

一時の妄想は現実にすり潰されますので
くれぐれもご注意下さい。

「遠足は家に帰るまでが遠足、免停は免許が返ってくるまでが免停だ」
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