伊賀上野が元気になればいいなあ!

上野の城下町、どうなっていくんだろう、、、見守る元気はないけれど、静かに生きていこうと思う(笑)。

映画館のある風景

2009-01-18 00:12:22 | 町づくりって楽しいかも!

(これは大阪のオーエス劇場前)
この風景、徒歩と自転車で通えるこの距離感。
子供の頃は車で映画を観に行くなんてことはありえなかった。
学校で友人たちと「今日、映画行く?」なんて会話をしていたような気がする。
旧村部の方々もバスで電車で、上野の町へ「上がって」来てました。(なぜか、上野の町なかに来ることを 上がる というんです)

上野でも郊外型のシネマはあります。それはそれで車で来る方、家族連れ、買い物もして、ボウリングもして、そして「映画」を見れば、一日十分楽しめます。
これはこれで大切な共有空間だと思います。
では、高齢者が多く、車を日常の生活で使えない、平日の行動範囲が限られる人たちの上野の町なかでの楽しみは、何だろう?と考えたとき、ちょっと現実から離れられる空間があってもいいのかな。(昔は確かにあったのです)


ここは上野の「新天地:私のたからもの市:ストリートライブ」が行われている場所。右に見える階段を上って3階にいくと「映劇」があります。

先日、こんなコメントをいただきました。
「人の目、記憶に似た、フィルムの淡い映像を見る。行き帰りの移動により、フィクションと現実を行き来する。他人と感動を共有、共感する。これらの条件が映画を面白くさせると考えています。
だからこの映画館は街の財産。しかもこの規模は作品と観客の距離が近くなる。」

「改装して演劇に使うという手はありますよね。中学や高校などのイベントにも使えるようになればいい」

確かに少しだけ「改装」ができれば、ミニコンサートや学校やサークル活動の発表の場にもなります。大規模なコンサートは郊外の文化会館におまかせするとして、家族やグループでいかようにでも使い勝手はあるように思います。
おまけにこの通りに、買い物かごを持って対面販売ができる「市場」でもあれば、なおいいと思いませんか?

また、四日市でも「映画館」を守ろう!と(中日Web記事より)
【単館映画館の灯守れ 四日市の増田さんが「金曜シネマ」
2009年1月17日

 四日市市松本の子どもの本専門店「メリーゴーランド」が2カ月に1回、金曜日に、3階ホールで映画を上映する「金曜シネマ」を開いている。市内の単館系映画館がなくなったことから、店主の増田喜昭さん(85)が伊勢市の映画館「進富座」の水野昌光さん(50)の協力を得て昨年6月から始めた。第1回は60人だった観客は会を重ねるごとに増え、昨年12月には定員を上回る100人以上が観賞した。

 イラン映画が上映された昨年12月。上映後のイベントにゲスト出演した映画評論家のおすぎさんは「ヘプバーンが出るような映画じゃなくて、こういう映画をやりたいんでしょ」と、増田さんにエールを送った。

 上映するのは、娯楽作品とは一線を画したヨーロッパやアジアの名作。会のたびに改装して映写室を設け、ホールには毎回、パイプイスを80席ほど並べる。

 四日市市の中心市街地には以前、10館程度の映画館があった。しかしテレビやビデオの普及、大型映画館進出の影響もあり、次々と姿を消し、単館系映画館として唯一残っていた「四日市中映シネマックス」も2007年9月に閉館した。

 幼いころから映画に親しんできた増田さんは「さまざまな映画を見る機会を提供したい」と水野さんに相談。「他の観客と時間を共有する」(増田さん)魅力がある“映画館”を書店で復活させた。

 「少ない観客でも、各人が深く感動すれば、それが宝物になり、その人はまた映画を見る。上映会はその種まきのようなもの」と増田さん。水野さんも「四日市の映画ファンと歩調を合わせ、市民参加型の会に発展させるのが大切」と話す。】

テレビやDVDでは味わえない臨場感のある「映画」 再びこの町で見てみたい!
そして「若い人」たちにも使ってもらえる、そんな場所があればいいなぁ、と。