日常を取り戻すこと

2011年10月19日 | 日記・エッセイ・コラム

 お久しぶりです。

 ご無沙汰している間に「おいでませ!山口国体」も終わりました。(22日からは全国障害者スポーツ大会「おいでませ!山口大会」が始まります)

 3月11日からすでに7ヵ月が経ちました。

遅々として進まぬ被災地復興。そして繰り返し発せられる「被災地の方々に元気を与えたい!」というコメント。

被災された方々へー。

敢えて申し上げたい。「復興は自らが起ち上がることでしか成されない」そう覚悟を決められてはどうでしょうか、と。

また、日常を取り戻すことが依然として厳しい状況であるにもかかわらず、「被災地の方々に元気を与えたい!」という様々な形での押し付けに、「元気をいただきました」とやさしい笑顔でお応えいただくことに、胸が痛みます。

おのれの発言や行為が他人の辛抱強さとやさしさに寄りかかることで、辛うじて体をなしているのだと気づかないおこがましさはどうでしょう。その結果、被災された方々は二重に耐えることを強いられているのです。

こんなとき私たちにできることは、黙って私たち自身の日常を懸命に生きることしかありません。日常を取り戻そうとする者はおのれの日常を黙々と生きる者に無言のうちに共鳴し、元気と勇気を奮い立たせ、失った日常を取り戻すきつさや辛さを試練として乗り越えるのです。

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