若い世代の諸君へ

2020年11月09日 | 日記・エッセイ・コラム

 今日、地元の高校1年生11人が授業の一環として、さつき園の見学に来てくれました。

 ちょうど1週間前に、今日の見学のための予備知識を得てもらうために、私は要請されて彼らの高校に出向き、さつき園のことや障害者福祉のことを話させていただきました。例年なら、この見学前の事前講話とさつき園見学とさつき園での障害者(さつき園利用者)との作業体験がセットになっているのですが、今年は未だ新型コロナウイルス感染が収まらないために、高校生諸君が利用者と一緒にする作業体験は取り止めざるを得ませんでした。この状況では仕方のないことではありますが、私はそれがまことに残念で仕方がありません。 

 園内を案内しながら、彼らにあれこれ説明する中で事前講話での話しのおさらいもして、利用者の作業の様子を見学してもらいました。、

 先週末には、1週間前の事前講話についての感想文が担任の先生から届けられていました。

 以下に、いくつかをご紹介します。

・今日の講話は私の将来の夢に近づくためにとてもよい機会だった。今日の講話を次の見学で生かしたい。

・障害者を1人の人間として、大人として尊重する。人権を認めるというのはとても大事なことだと思います。

・障害のある方が幸せに暮らす姿を見ると嬉しい気持ちになるという話がすごく印象に残りました。

・人はみんな見え方も感じ方もそれぞれ違うからこそ、豊かで素晴らしい社会になるのかなと思いました。

 

 社会の障害者に対する偏見や差別の連鎖を断つには、心がまだ柔らかいこうした若い世代の諸君が、実際に障害者と一緒に作業するなどして障害者と同じ空間、同じ時間を過ごすことこそが大事と思います。そして、若い諸君には自分の感性で、自分の体で障害者を感じ、障害者について、障害者の人生について、自分の頭で、自分の言葉で考えてほしいと思います。

 私は、大人たちの言葉や世間の噂や社会の価値観を鵜呑みにして、障害者に対する偏見や差別の連鎖に無自覚に己を委ねることを彼らにはしてほしくはないし、そうさせたくはないのです。

 

 

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