返事は「はい!」

2008年10月29日 | 日記・エッセイ・コラム

概して精神的に幼い利用者はうなずくときには、あごを上げて「ウン」と言いがちです。

「○○さん、お母さんは元気かね?」「ウン」

「時間がとれたら保護者会に来てくれるとうれしいんじゃがなー」「ウン」

「忙しいんじゃろうのうー」「ウン」

「こりゃ!何でもかんでも返事は『ウン』かい!」「ウン」

これを「もう子供じゃないんじゃから、返事は『はい』と言わんかい」と、ちょっと乱暴に教えました。しかし、○○さん、なかなか直りません。油断していると、つい「うん」と言ってしまっています。

私が「『うん』じゃない、『はい!』」と言うと、ニヤッと笑って「はい!」と言い直します。

言葉づかいは意外に大事で、見事に精神状態を表します。言い回しをよく聞いていると、何を思っているのか、どう感じているのかがよく分かります。それは保護者でも職員でも同じです。

ふだんは結構くだけた話し方をしてしまっていますが、親しき仲にも礼儀ありで、利用者に対して丁寧な表現で話しかけ続けると、きっと利用者は今よりももっと大人びた言動を身につけると思いますが、いかがでしょうか?頭ではよくないと思っていても、無意識の内に利用者を子供扱いしてしまっている、と反省します。

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