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里山人雑記

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「水辺の生き物」展

2011年08月06日 21時19分16秒 | イベント<自然関連>
今日は午後から、松橋収蔵庫で開設されている、「水辺の生き物」展を見てきました。
すごく見やすくて内容もわかりやすく、良い展示でした。今後、参考にしたいと思います!!

↑入口です。凝ってます♪いいですよね~(笑)

↑しかもその両側には、水槽が8コ置いてあって、スッポンやサワガニ、ゲンゴロウやオイカワなど、様々な水生生物が展示されていました。

↑入ってすぐのところに"あいさつ"がありました。こういう心配りは見習いたいです。

↑次に(最初にもありますけど)、熊本の水辺や水源についての記述と、写真が展示されていました。生き物の観察をする際に、周辺の環境に目を向けることは、とても重要です。そしてその変化にも、ぜひ目を向けてみて下さい。

↑植物の展示です。抽水植物、浮葉植物、沈水植物、浮遊植物について、簡潔にわかりやすく解説されていました。
 
↑解説の下に並べられていた標本の一部です。植物標本の作り方などの参考になりました。にしても見栄えがいいですね。

↑これは、トンボについての解説です。松原様が撮影された、トンボの素晴らしい写真が掲載されていました。

↑標本もたくさん置いてあったので、写真ではわからない、具体的な大きさなどがわかりました。写真と標本を併せてみることで、展示がより効果的なものになっていました。ほんとに参考になります。

↑こっちには、パネルの下に標本が並べられていません。その代わり…

↑標本と双眼実体顕微鏡が置いてありました。自分で自由に標本を選んで、双眼実体顕微鏡で観察できるようになっているんです!このように、来訪者が参加できる形の展示は良いですね~♪

↑熊本の両生類・爬虫類の展示です。熊本県では、日本に生息する約60種類のうち、カエルの仲間11種、サンショウウオの仲間7種が確認されているそうです。また、爬虫類は、日本で確認されている約80種類のうち15種類が確認されているそうです。

↑パネルの下には標本が展示されていました。やはり、実際の大きさを目で見て確認できるという点だけでも、標本の展示は効果がありますね。

↑熊本の淡水貝類の展示です。熊本県では、日本で確認されている約80種類のうち23種が確認されているそうです。

↑やっぱり、標本はすごいです。

↑次は、熊本県で見られる淡水魚の写真のパネルです。ほんとにすごい写真が多く、感激しました(笑)自分も、こんな写真が撮れるようになりたいです…

↑これは、上の展示につづき熊本の淡水魚の展示と、外来生物に関する展示です。外来生物については、いずれ簡単に解説したいと思っています。それまでお待ちください…

↑渓流の動物たちについての展示です。パネルと剥製が展示されています。ヤマセミとアカショウビンの剥製は、姿勢がうまくできていました。
ただ、少し気になったのは、森林性の鳥類であるミゾゴイの剥製が、ここに展示されていたことです。まぁ、樹林についての記述もあったので別に問題はないですけどね~

↑その横には、水辺に生息する鳥類の剥製とパネルが展示されていました。今回の目玉は、クロツラヘラサギの剥製です。これは貴重な剥製ですね。

↑水生昆虫の適応と、絶滅の危機にある生き物たちの展示です。タガメなどの標本もありました。横に置いてあったレッドデータブックくまもと2009には、父が撮影したミゾゴイの写真が掲載されていました(笑)

↑エビ・カニの展示です。日本で、淡水で見られるカニは、サワガニとモクズガニだけと知っていましたか?

↑ふぅ、やっと出口です。展示の出口には、"終わりにあたって"と題して、人間の手によって水辺が汚染されていること、外来生物(これらの多くも、人間が逃がしたことによる)によって在来生物の存続が脅かされていることなど、水辺環境の現状に警鐘を鳴らす内容が書いてありました。それとともに、水辺で遊ぶことによって何かを発見する楽しさ、それに触れることの重要性が書かれていました。
みなさん、水辺に出てみて下さい!!必ず何か、楽しい発見がまっていますよ~♪
 
↑展示コーナーの隣には、学習コーナーとして、様々な資料を閲覧できるスペースが作られていました。手軽な図鑑から、同定のための専門的な図鑑、また、熊本県に関する様々な資料(歴史など)がありました。こういうスペースは、確かに必要ですね。本棚に標本箱を立てて展示、これも良いですね(右の画像です)。

↑なんと外にも、植物の展示がありました。ここまであるってのもすごいですね。

以上、様々な点で本当に参考になる展示でした。内容も簡潔でわかりやすく、ためになるものばかりでした。普段あまり接することのない標本も見ることが出来て、改めて、標本の重要性に気づかされました。レイアウトや光の色など、全体的な雰囲気も僕好みの展示で、テンション上がりました(笑)

ところでこの展示、8月31日まで開催されています。この記事を見て興味を持たれた方は、是非行ってみて下さい!!詳細を下に書きます。
主催:熊本県文化企画課 松橋収蔵庫
展示名:平成23年度第1回企画展示 水辺の生き物
開催日:6月6日(月)~8月31日(水)
時間:午前10:00~午後5:00
場所:文化企画課 松橋収蔵庫(松橋の運転試験場の跡地です)
備考:入場無料です
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バードウィーク写真展に行ってきました

2011年05月14日 14時03分46秒 | イベント<自然関連>
今日は、日本野鳥の会熊本県支部が開催している写真展、「くまもとの希少な野鳥たち」を見てきました。

↑今回の写真展は、熊本には希少な野鳥がたくさんいること、そんな野鳥たちが生息できる環境があること、また、そのような環境が脅かされていることなどを知ってもらうことを目的として開催されました。ちなみに、熊本県RDB(レッドデータブック)2009に掲載されている種類数は60種です。で、今回のこの写真展では、そのうち57種の写真が展示されています。

↑支部長からのご案内です。熊本県で確認されている鳥類は、日本で確認できる野鳥の64%、346種類だそうです。すごいですよね。

↑写真展の様子です。ゆめタウンのイーストコートで、明日まで開催されています。

↑受付にはいくつかの資料が置いてあります。いろいろな情報をわかりやすくまとめてあります。興味のある人は言ってください。持ってる分はお見せします。

↑そしてやっぱり写真図鑑"くまもとの野鳥"です。この図鑑は一昨年、熊本県支部が編集・発行した図鑑で、熊本県での観察にはもってこいです。また、図鑑の途中には、熊本県内の野鳥に関する様々なコラムが入っています。ここで紹介すると長くなるので割愛しますが、とてもためになります。是非買って下さい(笑)熊日出版文化賞も受賞したんですよ!ちなみにこの図鑑には、僕が撮影した写真も複数入っています。

↑写真だけでなく、パネルもたくさん展示されています。これは、会員の方が継続して調査を行ってまとめられたもので、野鳥の生息環境の現状などが示されています。すごく充実しています。

以上です。時間のある方は、是非行ってみて下さい!!


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ここからは、写真展で少し話題に上ったものの話です。
数年前から坪井川緑地で観察されているオカヨシガモのバフ変個体、それがどんな個体であるか紹介します。

↑こんな個体です。手前の個体がオカヨシガモのバフ変個体、奥の個体が正常な色の個体です。同じ種類の鳥でもこんなに違っています。もちろん、この変化は遺伝子の突然変異などが主な原因で起こったもので、特異な例です。ちなみに、アルビノ(白変個体)と違うところは、くちばしが黄色いところや目が赤くないところなどです。アルビノの場合は完全に発色がないため、くちばしなどの羽に覆われずに露出した部分は、血液の色が反映された色になります。真っ白なカイウサギ(つまりアルビノのカイウサギ)などを想像してもらうといいかと思います。あいつらは、目の色が赤くなっていますよね。あれは、メラニンが発色しないことによって、そのまま血液の色(ヘモグロビンの色)が反映されているためです。そんなわけで、このオカヨシガモはアルビノではない体色変異個体です。そしてその色がバフ色という色なので、バフ色変色個体、通称バフ変個体と呼ばれます。
以上、バフ変の説明でした。
コメント (2)
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今日も雨…

2011年05月10日 17時50分51秒 | イベント<自然関連>
天気が悪く、今も雨がけっこう降っています。
早く野外に出たいです。5月は観察に最高の季節なのに…

↑家の横に生えているノイチゴ(クサイチゴ)が赤くなりました。たくさんの赤い実が付いていました。その一方で、まだ花のものありました。

↑ノイチゴの味は少し控えめですが、独特な味が良いです。毎年熟すと採って食べています。ただし、虫などが付いていることがあるので、一回水でささっと流した方がいいですよ。ちなみに、ノイチゴによく似たヘビイチゴは全然おいしくないそうなので、間違えないようにしてくださいね。
それから、食べてみたい人は家まで来てください(笑)
いや、やっぱり家まで来なくても、山などに行けばたいてい生えているので、そっちで探した方が楽しいです。頑張って探してください!!

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そういえば、今日からバードウィーク!!愛鳥週間が始まりますね。
それに合わせて、ゆめタウン光の森のイーストコートで"バードウイーク写真展"が始まりました。初日にクマモンがやってきたりもするらしく、賑やかな写真展になったらいいですね。クマモン体操するそうですよ。どんなのか気になりますね(笑)
この写真展は5/10~5/15まで開催されているので、時間のある人は見に行ってみて下さい。ちなみに今回のメインは、熊本県内で確認・撮影された絶滅危惧種です。熊本県内では貴重な鳥類がたくさん観察されているので、多くの人にそのことを知ってもらえると嬉しいです。熊本の自然はほんとにすごいですよ!!
まぁ、そんなわけもあって、鳥種によっては競争率が激しく、今回僕が撮った写真は出展しませんでした。出展すればよかったかなぁ~…

とりあえず、早く晴れてほしい…
コメント (3)
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菊池の里の野鳥たち-安藤博人さん写真展-

2011年04月17日 20時11分09秒 | イベント<自然関連>
今日は、安藤博人さんの写真展「菊池の里の野鳥たち」に行ってきました。
この写真展は、菊池市隈府の"わいふ一番館"で開催されており、安藤さんが撮影された写真や、奥様の絵画や書が展示されています。

安藤さんと、写真展会場です。
写真展には、野鳥の生態をとらえた素晴らしい写真がたくさん展示されていました。これからも、たくさんの興味深い写真を撮影されてください。楽しみにしています。それから、安藤さんのお話もおもしろいものばかりでした。特に、ニホンミツバチに関するお話は、初めて聞くものばかりで、とても楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました!!
またどこかでお会いした時は、よろしくお願いします。

↑地図です。行ってみたいと思われた方、行ってみてください。この地図ではちょっと見つけ辛いかもしれませんが、ご勘弁ください。場所は「わいふ一番館」で、菊池高校の横です。
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