CINEMAとMOVIE?

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映画大好き、ごきげんな毎日・・・そして、やってきた猫の話

吉村昭著・「生麦事件」読みました

2010-12-19 11:51:21 | 読書
薩摩藩の島津久光の大名行列に入り込んでしまった
4騎のイギリス人を藩士が殺傷した「生麦事件」(前半はリンク先を見てくださいませ)

幕府側は和親条約を結んでいる立場上、争いに持ち込むわけにも行かず
賠償金の支払いと、犯人の引渡しを約束したが
薩摩藩は、落ち度はない、と戦争に持ち込む

しかし、イギリス軍の副艦長が戦死したりと彼害も少なからず
お互いが譲歩しあい、和平条約が結ばれ、しかも
薩摩は、新式の銃や砲、それに軍艦までも購入したいと申し出る

攘夷よりも開国の方向に
その後、薩摩は戦力を強化、貿易もして藩は潤っていく

そのころ長州藩は攘夷運動がさかん

瀬戸内海を西下していた外国船に対して発砲
しかし、旧式の砲で戦は瞬く間に敗れ、
薩摩が間に入り和解する

幕府は長州を討つべく徳川慶喜率いる軍を向けるが
これも惨敗

国は一挙に新しい時代へと進む

・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*

いやいや固かったですね

単に、生麦事件のことのみと思っていたけれど
作者は、この事件をきっかけに、
薩長がいっきに開国論にすすんだこと、

ここもとってもポイントだったよ、って

よ~くわかりましたよ
ただね、砲の規模や、相変わらずたくさん出てくるややこしい名前は・・・(>_<)