日本での自殺者数は、毎年3万人前後で推移しています。自動車事故でなくなる方よりも多いのが現状です。病気で亡くなるのは仕方がないとしても、自ら命を絶つような社会状況を改善することは医療機関、公的な機関、その他関連機関が連携して、現状の分析と対策の検討、防止対策の実行が必要です。
自殺者が多い社会は住みよい社会と相反することは明らかだと思います。誰でもが健康で、安心して、生き生きと暮らせるような社会を実現したものです。
<日経記事>世界の自殺者80万4000人 12年、日本は世界平均の1.6倍
世界保健機関(WHO)は4日、世界で2012年に推定80万4千人が自殺したとの報告書を発表した。10万人当たりの自殺者数を示す自殺率(年齢調整後)が、日本は18.5人で世界平均の約1.6倍に上った。WHOは各国に対策を急ぐよう促している。
WHOによると、70歳以上の自殺率の高さが目立つほか、15~29歳でも自殺が2番目に多い死因となっている。うつ病などの精神疾患と自殺との関連がみられる一方、金銭問題や病苦を理由に衝動的に自殺する人も多いという。
日本の12年の自殺者は約2万9千人。年齢調整した自殺率は、世界平均の10万人当たり11.4人より約60%高い。他国では、米国12.1人、中国7.8人、韓国28.9人などだった。
WHOは、自殺の原因となる精神疾患などの早期治療や、自殺未遂の経験がある人のフォローアップなどの対策を通して自殺は予防できると強調。医療従事者や教育関係者、法律家、メディア関係者など社会のさまざまな部門の人々が協力して自殺予防に取り組むよう各国に呼び掛けた。
<韓国中央日報>深刻な韓国の自殺増加率 世界第二位
韓国の自殺増加率が世界で2番目に高いことが分かった。
世界保健機構(WHO)は4日、自殺防止に関する報告書を発表した。この自殺関連の総合報告書によると、韓国の自殺者数は2000年人口10万人当たり13.8人から2012年には29.8人と109.4%も急増した。
この数値は同期間269.8%を記録したキプロス共和国に続き世界2位と非常に高い増加率だ。
しかしキプロス共和国の場合、自殺増加率は高かったが実際の自殺者数は2000年10万人当たり1.3人から2012年4.7人と増加したため、自殺者数で比較すると韓国の自殺問題がはるかに深刻だとみられる。