安倍、自民党政権の危険性を与党内部、修正協議などに加わった野党内部にも衆議院強行採決時に、本会議退席などが報じられました。法案がもつ危険性を与党、関係した野党議員などからも指摘されています。
集団的自衛権行使容認(法制局長官更迭)、国家安全保障会議創設、特定秘密保護法は3点セットで、平和憲法の実質的な解釈改憲手段だといわれています。その結果、アメリカとともに世界で一緒に戦争を出来る国になりたい。これが安倍、自民党政権の本当の狙いだといわれています。新軍国主義とも言われています。しかし、単純に明治、大正、昭和前半の天皇制、軍国主義への回帰だけではないとも言われています。
多くの国家が、基本的人権の擁護、思想信条の自由、生きる権利保障、男女平等などを国家理念、憲法に掲げています。また、国家間の紛争を話し合いで解決することを目指すことも大勢となりつつあります。その中で、基本的人権を否定し、個人の上に国家、国家の安全を置く自民党の改憲草案的な志向は、歴史の歯車を逆転させ、日本を世界の中でも異様な国家として際立たせることは確実です。
<特定秘密保護法の問題点、危険性>
審議は本当に尽くされたのか。26日夜、衆院を通過した特定特定秘密法案には、与党議員らからも疑問や戸惑いの声が聞かれた。
衆院本会議の議事が始まってしばらくすると、自民の村上誠一郎・元行革担当相が「体調が悪い」と言って議場から出てきた。
法案に批判的な考えを明らかにしていた村上氏。歩きながらこう話した。「いろいろな問題が残っているのに、政治家として(賛成する)自信があるかと言ったら、あるわけない」「まだまだ議論の余地がある重要法案なのに、こう拙速に決めていいのか」。そして立ち止まり、記者の肩をバン、とたたいた。「これはあんたらの問題なんだ。知る権利や報道の自由を制限されるんでしょう」
長い廊下を歩いて医務室のドアの前で立ち止まり「多数決は100人のうち99人が間違っていても、そっちが正義になっちゃうんだ。ファシズムなんていつでも起きる危険性があるんだよ」と話した。しばらく後、医務室から出てきた村上氏は記者に法案への賛否を問われ「議場に戻ってこなかったら反対だ」と言い、車に乗り込んだ。
与党・公明党で異論を唱えていた富田茂之氏は「党議拘束がかかっているから、賛成するしかないでしょ」。採決後に議場から出てくるとそう言って顔をしかめた。
「立法事実(法案の必要性)は結局明らかにならなかったよね。22条(報道配慮条項)で取材の自由は守られるというが、森雅子・担当相の答弁は、結局は(不当な取材かどうか)警察に判断を委ねるというのだから、取材への影響はあるよね。参院ではきちんと議論してもらいたい」と言い残して立ち去った。
修正案で合意した維新の議員は議事に入る前に無言で議場を出た。本会議前にツイッターに「あくまで原案・修正案には反対、不満足」と意見を書き込んだ維新の東国原英夫氏は退席。「多くの国民は拙速に決めることに不安とか不信感を抱いている。これは皮膚感覚」と語った。