“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

切実な被災者の声

2014年01月18日 10時57分47秒 | 蜂助の呟き

こんにちは、蜂助です。

これは本日1月18日(土)の宮城県を中心とした地方紙「河北新報」の朝刊です。

一面トップが、青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場に対する安全審査の審議入りの記事です。その次が、阪神大震災19年の「感謝と追悼の集い」が石巻市で昨夜行われたと写真入りで大きく取り上げています。

この新聞には、一面の右側に毎日このような記事があります。

1月17日現在、震災により亡くなった方は全国で15884人、行方不明者は2640人です。宮城県では亡くなった方9537人、行方不明1287人です。

さて、2013年12月時点での宮城県で震災により仮設住宅やみなし仮設住宅のお住まいの方は37000戸、89000人おられます。

災害公営住宅の整備状況を宮城県が発表しています。15000戸を作る予定ですが、工事の着手は3548戸そのうちで、出来上がったのは266戸です。驚くべき遅さです。もちろん県や市町村の職員がさぼっていたわけではなくおろいろな事情はあるのでしょう。しかし、これでは被災者は将来が見えません。

昨日、仮設住宅にお住まいの方の話を聞く機会がありましたので、いくつかを紹介します。箇条書きです。

・福島県と岩手県では継続している被災者の医療費補助が、宮城県では打ち切られたので通院をやめたり薬を飲まなくなり重症化する人が増えている。

・がん患者が、抗がん剤を打たなければならないが、1回2万円で月3回合計6万円の自己負担がある。役場では高額医療費で戻ってくると言うが、一時とは言え一回の2万円の現金が無いということを理解してくれない。

・仙台市では、災害公営住宅の敷金を3か月分取ろうとしている。

・福島県の自宅に帰れない人たちが仮設住宅にいるが、宮城県民ではないため災害公営住宅に入れないらしい。

・復興はハードのみで、人の心には届いていない。

・仮設住宅に住んで、認知症の症状が悪化した人が多い。

・石巻市の多くの地域では70%が持家だったが、古くて屋根は傾いていても家賃がタダという世帯がほとんどだった。

・「一日も早く元の生活を取り戻したい」という当たり前の気持ちを自治体は理解してくれない。

・口先で夢を持たせるようなことを言って、被災者に押し付けてくる。

・いろいろな支援金を500万円とか700万円とかもらえるとしても、高齢のため銀行がお金を貸してくれない。700万円では家は建たない。

・仮設住宅には、いつ入って来たのか、いつ出て行ったのかわからない人がたくさん居る。

皆が口を揃えて言うことは、将来が見えないためストレスがたまってきた。町内会や自治会の役員に八つ当たりする。これからどんどん荒れてくるかもしれないということでした。

今朝のテレビで、東松島市が赤字のため国民健康保険料の値上げをせざるを得ないと報道していました。税収が震災前の60%台になっているのは、東松島市の他、多賀城市、山元町、南三陸町と言っていたようです。消費税だけでなく、各種の社会保障費の負担が増えるのでしょうか?


あけましておめでとうございます

2014年01月04日 17時04分24秒 | 蜂助の呟き

こんにちは 蜂助です。

娘が、玄関に新年用に飾ったものです。出来栄えは別として、春らしいカラーの花です。例年は、ここに妻が昔習った生け花の技術を総動員して(失礼)濃い緑色の若松、黄色の大菊、赤い実の千両を主体とする新年の伝統の生け花がありました。妻は年末から旅行に行っていたので、娘が工夫したのでしょう。身内ながら暖かい気持ちになったので、つい紹介してしまいました。

かなり長い間、お休みさせていただきました。政局がころころと変わり、実は自分でも付いていけなくなっていました。あの状態でブログに物を書くと、感情的で抽象的になったり、正確で無い情報を書くかもしれないと自分で思っていました。というわけで、臼蔵さんに正確かつ未来志向の発信を勝手にお任せしていました。

特定秘密保護法という違憲法案を国会の多数の横暴で国民が本当のことを知る前に成立させましたが、この法律を施行させないことがこれからの重要な取り組みになります。宮城県では1月7日には、いろいろな立場を取る弁護士、消費者団体、音楽家、宗教家、写真家、憲法九条の会の方、学者など広範の方たちが集まって特定秘密保護法を施行させないための集まりを計画する準備会を開き、私もそれに参加します。多くの国民に分かりやすく見える化することが大切です。

東北電力が年末のどさくさに紛れて12月27日に、震災の津波事故で被災した女川原発2号機の運転再開に向けた、新規制基準への適合性の審査を原子力規制委員会に申請しました。女川原発は津波によって5つあった外部電源のうち4つがダメになりかろうじて首の皮一枚で大事故にならなかっただけです。津波があと1メートル高かったら福島第一原発と同じになっていました。仙台市民も避難しなければならなかったでしょう。それを防潮堤を高くしたということも含めて安全審査の申請をしました。津波を避けるために防潮堤を高くしても、津波のエネルギーを消滅させることはできません。そのエネルギーは女川町の中心部を襲う凶暴な津波になることは間違いありません。宮城県民のほとんどが、女川原発再稼働には反対しています。この問題についても、多くの県民や国民とともに再稼働させないものにしていくしかありません。

その他、消費税増税と陰に隠れた減税やバラマキ、そして社会保障の切り捨ても見逃せません。沖縄県民の総意を裏切り、沖縄県知事をはじめ沖縄を脅して普天間基地の辺野古移設という道を作りました。この点では、自民党沖縄県連の普天間飛行場移設に関して「普天間飛行場の危険性除去と早期返還・県外移設と固定化阻止に取り組みます」という県民に寄り添った考え方から「普天間飛行場の危険性除去と早期返還・固定化を阻止するため、辺野古移設を含むあらゆる選択肢を排除しない」と政策変更しました。沖縄県の今後の選挙で、自民党に大きな打撃を与えるでしょう。最初は1月19日投票の辺野古が立地する名護市長選挙です。

 

さて、年始の飲み会の話です。埼玉県の私の実家を会場にここ3年ほど高校時代の同級生たちとやっている集まりです。

 

1.7人での新年会ですが、3人が東京都民です。東京都知事選の話になりました。

小生「宇都宮さんに入れてよ」   A「ああ、入れる入れる」  小生「エッ 宇都宮さんはたぶん共産党の推薦があるよ」  A「宇都宮さんは共産党じゃないの知ってるもんね。」    B「俺も宇都宮に入れる。もうたくさんだ」

 

2.ちょっと残念な話し

昔は政治の話なんか、まったく興味が無い奴に限って、年を取ると猛烈なナショナリズムを振りかざす奴が多いことについて。新年会に参加している仲間はみんな仲が良いのですが、ナショナリズムっぽいことについてはこの集団にも同じのが7人中で2人いました。韓国(北朝鮮)と中国を口汚く罵って、日本と日本人の良さを強調するのが特徴です。自分の良さを主張するのではなく、相手を侮蔑的な言葉でさげすみ、自分と日本の正当性を主張しています。尖閣列島、竹島もこれに加わります。尖閣・竹島は小生と意見が合う面も多いのですが、最悪は「南京大虐殺は無かった」というものです。ほとんどが、ネット上にある情報や「新しい歴史教科書をつくる会」の主張の受け売りです。

そしてこうつながります「俺のおじいさんも中国に兵隊に行った、あんないいおじいさんが虐殺などをやるはずがない」と妙に心情的になります。この世界はもう歴史ではありません。歴史の事実を正しく共有することが、隣国や諸外国と仲良くする基本だと思いますが「歴史の事実」だと言い張ります。そして、戦争は人間と人格をダメにすることを認めようとしません。

韓国、中国との関係が悪くなることなんか、この連中には関係がありません。すべては「自分」なのです。

年を取ってきて、困難な情勢の中で、自分の立ち位置を安定させたい気分感情なのでしょう。俺は日本人だ、歴史ある日本の一人だと思いたいのでしょう。そのことで日本という集団の中にいると実感できるのでしょう。だからと言って、隣国を悪く言う必要がないのですが、「いじめの論理」と同じで声高に主張されることと同じことを言うことで自分は安心するのでしょう。私は、このような人々が増えることを恐ろしいと感じます。これがファシズムの前兆のように思えてしまうのです。

 

これからも、忘れた頃に、時々登場しますのでよろしくお願いいたします。

 

 

 


特定秘密保護法案に反対しよう

2013年11月08日 06時09分31秒 | 蜂助の呟き

こんにちは、蜂助です。詳しく調べてみようと思っています。この写真は今から1600年位も前の古墳時代の横穴墓群ですが、ここは東日本大震災で津波が襲っています。ということは、古墳時代には津波が来なかったということなのか? ウチの近くにも縄文時代の貝塚や住居跡がありますが、高台にあります。多くの識者が、大昔の人たちは津波の恐ろしさを知っていたまら高台に住居を構えていたというようなことを言っています。しかしこの墓群は全く違います。何か考えてしまいます。 

宮城県多賀城市の大代横穴墓群です。

 

国民と監視し、押さえつけ、戦争をする司令部を作ろうとしているのでしょうか。国家安全保障会議(日本版NSC)の作り、この組織を機能させるための法律である特定秘密保護法を審議入りさせました。

何が秘密かは時の政府や警官や国軍(失礼、自衛隊でした)が自由に決めて「秘密」にできてしまう。しかも未来永劫に「秘密」にできます。極端な話し、放射性物質の汚染を示すスピーディーのデータも「秘密」とすれば公表されずに国民は健康を害し生命の保障すら確保できなくなります。

またこの法律の恐ろしさは、実際に秘密が漏れていなくても、その秘密を調べようとした人が罰せられることにもあります。秘密を調べたり、バラすようにあおった、そそのかしたというのも処罰されます。これでは当然、昨日書いたように臼蔵さんや蜂助は処罰されます。

また政府は「報道や取材に配慮する」などとリップサービスを言っていますが、実際にこれを決めるのは現場の警察当局や国軍(また手がすべりました)です。こんなもん、戦前の官憲と同じになるのは目に見えています。現在でも、国民に不当な監視をしている自衛隊のような事実があるのに、こんな法律が成立したら、国民は日夜監視されることになります。

マスコミはどうなっちゃてるんでしょう。

こんな、悪法に反対できないマスコミの人間や学者は信じられません。

 

 


国連で核廃絶決議を採択

2013年11月07日 06時00分42秒 | 蜂助の呟き

こんにちは、蜂助です。

これは、青しそですよ。寒さで紅葉した、青ちりめんしそです。赤しそとは違って、奥ゆかしいピンク色の紅葉です。

国連総会第一委員会は11月4日に、日本も加わった「核廃絶決議案」を164カ国の賛成で採択しました。12月上旬に、国連本会議で採択される見通しです。反対は、(北)朝鮮1ヶ国、棄権は中国、ロシア、インド、パキスタン、イスラエルなど14ヶ国でした。

興味深いのが、核保有国の他の国です。アメリカは共同提案国として賛成、イギリスとフランスは共同提案国ではなく賛成。世界の世論の主流は核廃絶です。

核兵器なき世界の実現を求め、NPT(核拡散防止条約)の順守を各国に呼びかけています、

しかし、アメリカは核兵器を持ち続け、実験室で特殊な核実験を繰り返しています。日本はアメリカの核の傘の中に、安全保障(軍事同盟)として入っています。この核廃絶決議は国連加盟国193のうち164カ国が賛成しているのだから、当然、影響力があります。

(北)朝鮮が面白いことを言っています。日本は核兵器原料になるプルトニウムを大量に保有しており「この決議を提案する資格も信用もない」と主張しました。私も、なるほどと、うなずいてしまいました。

と思っていたら、国連というところは良くわかりません。

その後の報道ではこうなっています。第68回国連総会第一委員会は11月5日までに48本の決議案を採決を行いました。マレーシアが提出した「核兵器禁止条約の交渉を求める決議は賛成127、反対24、棄権27でした。

インドネシアが提出した核兵器禁止条約の交渉を至急始めることを求めた決議は、賛成129、反対28、棄権19。

ミャンマーなど27か国がきょうどうていあんした、核兵器使用禁止条約と題する決議は、賛成119、反対40、棄権9.

日本は「核軍縮の前進へは現実的な手段が必要であり、まだその条件は熟していない」として、いずれも棄権しました。

全く、わけのわからない世界です。

 

ところで、衆院国家安全保障特別委員会では11月6日に、国家安全保障委員会(日本版NSC)設置法案を可決しました。また特定秘密保護法案も11月7日に審議入りすることを決めました。日本が戦争をできる国にするように体制を作り、憲法が認めている国民の知る権利を侵害する情報統制をするものです。国民に諮ることもなく、いつのまにかこんな国家体制にすることは決して許されるものではありません。憲法9条を無くすことや、憲法解釈を変更することよりも先に、別な角度から戦争をする国に変えられようとしています。

多くの国民は「国家安全保障会議」なんて知りませんよ。若者のほとんどは「特定秘密保護法」はわからないでしょう。

臼蔵さんや蜂助は、そのうち逮捕され懲役になるかもしれません。

こんな国に誰がした!


蒸気機関車とボンネットバス

2013年11月06日 06時00分16秒 | 蜂助の呟き

こんにちは、蜂助です。

先日、親戚の見舞いのために奥会津に行ってきました。いとこと会津若松で待ち合わせていました。JR会津若松駅前の白虎隊の像がある、絶好の撮影ポイントです。

蒸気機関車の汽笛が聞こえてきました。

C57-180の「ばんえつ物語」です。なつかしい音でしたね。小学生の頃、東京からひとりで奥会津に行く時、確かこの型のSLでした。昭和40年代まで、上野に蒸気機関車が入っていたのですよ。(年がわかりますね)

このC57-180は1946年に広島県の三菱重工業三原製作所で製造されました。1969年11月8日に引退し、新津市の新津第一小学校の校庭にありましたが、1999年JR東日本によって復元され、磐越線で計画的に運行されています。

実は、ラッキーなことに只見線に平行して走っている国道で、C11-325に遭遇しました。車の運転中でしたので撮影できなかったのが悔やまれます。C11は只見線などの超ローカル線で活躍していました。機関車が小さいので只見線のような、カーブが多い所では最適でした。確か記憶では、会津若松から会津田島の方に行く会津線は「C12」だったような気がします。 SLにあまり興味の無い方に、小ネタを、「C」とは動輪が片面に3つある事を示しています。有名なD51などは動輪が4つです。DはABCDと4番目だからです。

【福島民報の記事をコピーします】

SL只見線紅葉号出発 3日まで若松-川口駅間運行

 JR只見線の紅葉を楽しむ蒸気機関車「SL只見線紅葉号」は2、3の両日、会津若松市の会津若松駅と金山町の会津川口駅間を往復している。
 紅葉に染まる山々と只見川の渓谷の中を、昔懐かしいSLがゆったりと走っている。鉄道やカメラ愛好者らが、風景画のような一こまを写真に収めている。
 2日は会津若松駅で、出発セレモニーが行われた。室井照平極上の会津プロジェクト協議会長(会津若松市長)、井関庄一只見川ライン観光協会長(柳津町長)、鈴木重敏駅長らがテープカットし、運行開始を祝った。鈴木駅長と招待された新潟県阿賀町の日出谷小の児童代表の合図で出発した。
 只見線は平成23年の新潟・福島豪雨水害で会津川口駅から只見町の只見駅間が依然、不通となっている。SLの運行は被災前の会津若松-只見駅間を、会津若松-会津川口間に変えて継続し、沿線の活性化に一役買っている。
 9、10の両日は同区間をトロッコ風列車「風っこ只見線紅葉号」が運行する。
 
 
今日は、時事ネタは無し。最後に、会津若松市内を走る、レトロなボンネットバス「ハイカラさん」を。