桜岡設計事務所のブログ

東旭川、桜岡にある設計事務所の日々の事、仕事の事、愉快な仲間達。

キッチンの使い勝手

2014-03-13 18:59:40 | 設計・計画・スケッチ
私が高橋家に嫁ぎ、このキッチンを毎日使うようになってまもなく一年が経ちます。
うちの設計ではお客さんの要望に合わせてフルオーダーでキッチンを製作しています。

我が家のキッチンも毎日使っていると気づく事もあるのでご紹介します。

まず、カウンターの高さ。
もし設計相談などでご見学頂けるなら、是非我が家のキッチンを試してみて下さい。

使う方の身長に合わせて製作しますが、低過ぎると首や肩が凝ります。
高過ぎると混ぜ物をする時や、固くて大きな物(かぼちゃとか)を切る時に踏ん張りが利かなくてちょっと危ないです。

それからステンレスカウンターを使ってみての感想。
カウンターはいつも業務用厨房機器を生産・販売している業者さんに製作を依頼しています。

熱い物を直置きするとベコンと凹む天板ではなく、かなり頑丈な造りになっています。
焼き上げの物を冷ましたり、布巾を暫く熱湯消毒するのに置いておいたり、
結構熱い物を置く時に何も敷かなくても良いという所は個人的に嬉しかった事です。

さらに水垢や油はねがはっきり目に見える事が気に入っています。

「目に見える」という事は、頻繁に拭く習慣が身に付くので、衛生的なキッチンを維持出来ます。
おまけにカウンターは一体物で製作するので、水が溜まる凹凸やジョイントを最低限に出来、掃除がしやすいです。

デザインの雰囲気。
清潔感があって、流行り廃りが無いのが良い所だと思います。

ステンレスは意外とどんな内装の色味や素材にも合わせ易く、引き締まったキッチンになります。


最後にあえてダメ出し。
このキッチンは動線が「独りで使う用」になっています。高橋さんが独身の頃に造ったからです。
二人で作業をすると、熱源(キッチンの出入り口側)で調理をしている人と
シンクで洗い物をしたり料理を運ぶ人がよくぶつかってしまいます。

熱源とシンクの位置が逆だったら良かったんですよね。
こうして身をもって学んだ事を、これからの設計に生かしたいと思っています。

みなさんはキッチンにどんな思い入れがあるでしょうか?
私は将来もし子どもを授かったら、一緒に何か作ったり教えたり出来るキッチンにしたいです。
キッチンの使い方は千差万別ですから、色んな方のアイディアや要望を聞くといつも刺激になり、とても楽しいです。